ケーキ売の少女
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:8YmEj0u8
コピペ投稿日時:2014/12/24 21:49
コピペ投稿日時:2014/12/24 21:49
69 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:2014/12/24(水)20:48:56 ID:BLd
むかしむかし、雪の降りしきるクリスマスイブの晩。サンタ服を着たケーキ売りの少女が、寒さにふるえながら一生懸命通る人によびかけていました。
「ケーキは、いかが。ケーキは、いかがですか。誰か、ケーキを買ってください」
でも、誰も立ち止まってくれません。
「お願い、一つでもいいんです。誰か、ケーキを買ってください」
今日はまだ、一つも売れていません。
しばらく行くと、どこからか肉を焼くにおいがしてきました。
「ああ、いいにおい。・・・お腹がすいたなあー」
でも少女は、帰ろうとしません。
ケーキが一つも売れないまま家に帰っても、店長はけっして家に帰らせてくれません。
それどころか、
「この、役立たずめ!」と、ひどくぶたれるのです。
少女は寒さをさけるために、家と家との間に入ってしゃがみこみました。 それでも、じんじんとこごえそうです。
「そうだわ、ケーキを食べてをお腹をごまかそう」
そう言って、一つのケーキを食べ始めました。
パクッ。
ケーキの味は、とてもまろやかでした。 とても今年の夏から冷凍していたとは思えません。
少女はいつの間にか、クリスマスパーティーに参加しているような気がしました。
「なんて、美味しいんだろう。・・・ああ、たまらん」
少女がパーティーの参加者に話しかけようとしたとたん、ケーキを食べきってしまい、パーティーもかき消すようになくなってしまいました。
少女はまた、ケーキを食べてみました。
あたりは、ぱあーっと明るくなり、光が壁をてらすと、まるで合コン会場にいるような気持ちになりました。
居酒屋の中のテーブルには、ごちそうが並んでいます。 不思議な事に湯気をたてた焼き鳥が、少女の方へ近づいて来るのです。
「うわっ、おいしそう」
その時、すうっと口の中のケーキを飲み込み、ごちそうも合コンも、あっという間になくなってしまいました。
少女はがっかりして、もう一度ケーキを食べました。 すると、どうでしょう。
光の中に、大きなクリスマスツリーが浮かびあがっていました。 枝には数え切れないくらい、たくさんのロウソクが輝いています。
思わず少女が近づくと、ツリーはふわっとなくなってしまいました。
また、ケーキを食べ終わったのです。 けれどもロウソクの光は消えずに、ゆっくりと空高くのぼっていきました。
そしてそれが次々に、星になったのです。 やがてその星の一つが、長い光の尾を引いて落ちてきました。
「あっ、今、スレが落ちたわ」
少女は、去年のクリスマスに振られた彼氏の言葉を覚えていました。
『星が一つ落ちる時、一つのスレがdatに落ちていくんだよ』
少女は、やさしかった彼氏の事を思い出しました。
「ああ、たかしに会いたいなー」
少女はまた、ケーキを食べました。
ぱあーっとあたりが明るくなり、その光の中で大好きな彼氏がほほえんでいました。
「たかし、わたしも連れてって。ケーキがなくなるといなくなるなんて、いやよ。・・・わたし、どこにも行くところがないの」
少女はそう言いながら、残っているケーキを一つ、また一つと、どんどん食べ続けました。
彼氏は、そっとやさしく少女を抱きあげてくれました。
「わあーっ、たかしの体は、とっても暖かい」
やがて二人は光に包まれて、空高くのぼっていきました。
26日の朝、少女は泣きながらホテルの前のカーネルサンダースに抱きついていました。
集まった町の人々は、「かわいそうに、彼氏に捨てられたんだね」と、言いました。
少女がケーキの食べ過ぎで1日で5キロも太ったことなど、誰も知りませんでした。
おしまい
コメント一覧
一緒にすんな
俺は深夜アニメがあるから
安倍のみクスッとする話。
腰とかイカれそうだけど日頃から鍛えてるのかな?
別に一組のカップルがぶっ続けでするわけじゃなくて、行為に及ぶカップル数をグラフにしたら山になっているとかだろうよ。
大晦日の話なんだよね
ワロタ