893 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/08/14(水) 22:09:00.19 ID:TdjXKN36
立花宗茂は細川忠興と友人であり、共に親しんでいた。ある日、この二人が共に下城することがあり、宗茂は忠興を自邸に招き
自ら茶を点てて饗した。この折に、忠興が宗茂に尋ねた
「あなたは、自分の臣下を治めるのに苦慮することなど少しもないと仰っている。
それは果たして真のことであろうか?
あなたの家臣が善士に富むと雖も、一家を運営するというのはそれでも難しいものです。
いわんや一国の運営に到っては。
私はあなたに、治国の要を聞くことを請いたい。」
宗茂はこれに答えて
「別に、これといった秘訣はありません。
ただ何事も隠し立てをせず、閨中で家内に語るようなことも、臣下一般が知るように
望んでいます。
このようですので、臣下一般は私を信じ、何事も背くことはありません。
それ故に、国内も自然に治まりますので、何の苦心もありません。
私もまた、臣下一般を信じて、横目(監視官)など用いたことはありません。
外様の者であれ、譜代の者であれ、自分の家内同様に心得て、国を治めています。」
この宗茂の公明さに、忠興はいよいよ彼への尊敬を重くした、とのことである。
(古雄逸談)
コメント一覧
閨中でぎんさんに語るようなことも開けっ広げだなんて
宗茂のド変態!
こういうのはいいな
だれうま