620 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/10/20(火) 08:22:10 ID:biuN2cIX
戦国の「人礫」脳筋に定評のある坂東武者だが、彼らの手に掛かればどんな物でも兵器となってしまう。
関東でのとある戦。
戦国の合戦ではしばしば石礫の応酬が見られるが、ここでもその例に漏れず
敵の気を削ごうと互いに投げ合っていた。
小曽根某という坂東武者もこの真っ直中にあって石を投げていた。
しかし所詮石合戦。端から見れば地味なものである。
坂東武者たる小曽根には耐えがたいものであったに違いない。
脳筋が疼いた。
「よっしゃ!人投げるわ。人!人!」
小曽根、近くにあった敵を引き寄せおもむろに投げた。
「おっしゃ!お前投げる!(ガシッ)おらーっしょい!!」
この人礫に当たって二人の敵が口から血を噴き出して死んだ。
鮮やかな一石二鳥に敵はドン引き、味方もさすがに苦笑い。
以上、坂東武者の一粒で二度おいしい人礫の話。(館林盛衰記)
コメント一覧
もっとも攻城戦なんかだと籠城側が城壁上ってくる敵に対して人馬の死骸を投げつけるってのはよくあったらしい
さすがにこの話みたいに平地の戦いでは珍しいだろうが
そもそもそんなに敵に接近できたのなら小刀で突くとか何でも出来そう
なんだこの凄惨な地獄。