14 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/08/29(金) 22:34:07 ID:LZQYPXp2
木沢長政のお話戦国初期の梟雄である木沢長政。彼は主君の畠山義宣から独立を図り、細川晴元に接近した。
当時晴元は、対立していた三好元長を攻めあぐね悩んでいた。そこで長政、アイデアを出す。
「細川家と友好関係にある、一向宗を使えば宜しい」
晴元の要請を受け扇動された一向宗徒は、三好軍を粉砕した。
だが、これですませる長政ではない。
かれはこの一向宗の大軍をその勢いのまま、主君、畠山義宣の元に向かわせたのだ。
義宣のこもる河内誉田城はたちまちのうちに攻め滅ぼされ、義宣は討ち死にした。
長政は畠山家からの独立を達成したのだ。
ところがこの一向宗の軍団、自分たちの力に目覚め、畿内を制圧せんばかりの勢いを見せた。
一体あいつらをどうするのだ、と、これにも困り果てた晴元に、長政
「心得ております」
彼は今度は、一向宗と仲の悪い法華の門徒を扇動したのだ。「一向宗は佛敵である」
長政は法華宗と連合し一向宗を撃破。敗れた本願寺は当時の本拠地山科から退去した。
しかし今度は法華宗が京を支配する有様。これにも長政、今度は比叡山を扇動し、あい争わせ、京は焼け野原に。
最後に皆が我に返ったとき、最も勢力を大きくしていたのは、一向宗でも、法華宗でも、比叡山でも、無論晴元でもなく、
裏で彼らを操り、争わせた、木沢長政一人であったと言う。
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