472 名前:キグルイ 第一景[sage] 投稿日:2008/11/23(日) 18:04:17 ID:FeHl46iJ
家久「タイ捨流パネェww手討ちサクサクwwマジハマるわwww」近習「あ、でも最近この辺じゃ示現流ってのが流行りらしいッスよ」 「!!?」
というわけで慶長9年(1604)、東郷重位は家久お抱えのタイ捨流師範、東新之丞との
立合いを命じられた。新之丞の父・東権右衛門は重位が示現流を学ぶ前の師である。
タイ捨流を習う家久の仕組んだイヤがらせ以外の、何ものでもない。
太守屋形で家久ら注視のもと、新之丞と重位は向かい合った。重位が木刀を額の
あたりで水平に構えると、新之丞は重位の気迫に圧倒され、動けなくなった。
家久「どうした新之丞!打てや!打たぬか!!」
勝手に言ってくれる…新之丞はそう思っただろうが、家久の催促とあってやむを得ず、
気合を込めて重位に打ち掛かった。
「チェストォォォォォ━━━━━━━━━━━━!!!」
観衆の腹まで響く掛け声とともに重位が動くと新之丞の木刀は真っ二つに折れ飛び、
新之丞当人は腕を伸ばしたまま、へたり込んだ。
家久「なにをしておる?!今一度木刀を取り、立ち合えい!!」
しかし、木刀が折れ飛ぶほど打たれた腕など、もはやシビれて使い物にならない。
勝負あった。 家久は機嫌を損ね、奥座敷へと引っ込んだ。
汗の引いた重位は、小姓に奥座敷へと案内され、家久の御成りを待った。
まあ、あの様子で褒美などあるまい。イヤミを言われるか、お叱りが降って来るか…
真剣が降って来た。
474 名前:キグルイ 第二景[sage] 投稿日:2008/11/23(日) 18:06:04 ID:FeHl46iJ
「東郷、オレと勝負だ!参れ!」叫んで、家久が真剣で斬りかかって来た。落ち度のない者を『成敗』する訳にも行かず、ムリヤリ立合いの形をとろうというのだ。
太守お目見えとて両刀は預け置き、木刀もすぐ手元には無い。
とっさに腰に差していた扇子で家久の左手を打った。扇子は折れたが家久はひるみ、
斬撃をそらすことができた。(この扇子、今も東郷家が保管しているという)
「!…伊集院をも斬ったオレの剣を…やるなフフフ……」
家久がなんか言っていたが、あまりの事に久々にキレちまったので木刀を拾い、
「お相手仕る。」 本 気 に な っ た。
重位はいわゆるトンボの構えをとった。この構えから最小限の動作で繰り出される
最速の剣こそ、示現流奥義『雲耀の太刀』である。
自分が何と対峙しているか気づいた家久は刀を落とし、座敷の隅に逃げ込んだ。
家久「~~~ととと東郷!オレはオマエの主君ぞ!?忘れたか!!!!!」ワスレテナイヨネ?
ヒィー((((;゚Д゚ ))))ガクガクブルブル
重位はすぐさま三間あとずさりして
「拙者、家久様の剣気に打たれ、覚えず当流儀の意地を出したまでにございます。
主人を忘れたわけではありませぬ。」と、頭を下げてその場を去った。
家久「………すごいや!示現流すごい!!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
こうして示現流は御家流儀として栄え、幕末にその凶剣は猛威を振るった。
その後、重位は家久の命で19回の上意討ちを果たし、柳生の門人と立合って勝ち、
報復を避けるため一生国許で隠れて暮らした。(三州遺芳)
アレな主君と遊んであげたら悪い意味で気に入られた、そんな剣士のお話。
コメント一覧
で、その渾身の一撃をかわされると潔くも負けを認めるとか?
忘れた
修羅の刻やね。
示現だけに
レスに多いよなーと思って見てみたらやっぱり2008年だった
九州という土地柄だけに西洋の言葉が入ってきてたのか?
薩摩示現流や薬丸流の掛け声であって意味はない
こんな説もあるでよ。
「チェスト」という掛け声について
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q109393465
ディダーン!チェスチェスチェース!