720: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/28(金) 18:39:38.92 ID:8EFmO2HA0
こういうスレがあったのか オカルト話じゃなくても良いみたいなので少しモヤモヤする話
今から30年以上前の話。
俺には姉がいて、姉は耳が聞こえない聾唖者だった。
ある日、どういう伝手なのか知らんが、姉に手術の話が来た。
当時としては新しい技術で、脳に音を電気信号のように変換する機械を埋め込み
耳から入ってくる音が聞こえるようになる、というものだった。
料金もほとんどかからないということだし(多分治験的なもの?かよくわからんけど)
両親は姉にすすめたのだが、姉は「頭にそんなもの埋め込むなんて怖い」と拒否した。
俺は当時まだ小学生だしアホだったので
「なんで?耳が聞こえるようになったらいいのに」と思っていたが
結局、姉が強硬に拒否して手術の話は流れた。
その後、しばらくして姉の友人が手術を受けることになった。
聾学校時代からの友人で、本人は耳が聞こえるようになったら、
ある男性歌手のコンサートにいきたい、と喜んでいた。
それからさらにしばらくして、母からその友人が家に篭もるようになった、と聞いた。
音が聞こえるようになってから、家から出られなくなったらしい。
健常者にとっては当たり前の日常音が、
音のほとんど無い世界に生きてきた彼女にとっては恐ろしい世界だったらしい。
その後、どうなったのか詳細は知らないが、その女性はそれから数年後に電車に飛び込んで自殺をした。
それが手術が原因なのか、他の事が原因なのかはわからない。
でも、もし、手術をしなければ自殺しなかったのかも、というのが心のどこかで引っかかっている。
障害者が健常者になる、ということは手放しで喜べるものじゃない、ということを思い知らされた
721: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/28(金) 19:43:40.60 ID:TnGdRp7J0
>>720 多分、人工内耳の手術だと思う
先天的な聾者の場合、脳と神経ネットワークが完成する十歳くらいまでに手術を受けないと、
色々と弊害が有るって
この技術が開発された当初、大人になってから手術を受けた先天的な聾者は
言葉等、音に意味の有る事が認識出来ず
全ての音が雑音として入って来る事に耐えきれず
精神を病んだ末に、元の聾者に戻った
その後研究が進んで、脳が完成する前に手術を受けないとダメだと分かったって
724: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/28(金) 19:58:30.73 ID:8EFmO2HA0
>>721 詳しくありがとう
全然知らなかったんだけど、そういうのがあったんだな・・・
姉に手術が来たのは20才前後だと思うので
その時点ではそういうことがまだ判ってなかったってことなんかな。
姉は偶々「頭に機械を埋め込むなんて怖い」と拒否したけど
一歩間違えたら、姉が精神病んでたかもしれんね。
姉はその後、同じ聾唖の男性と結婚して、子供二人育てて
現在は孫もできて幸せな生活を送っているだけに
友人が不憫だ・・・
コメント一覧
持ってはいたけど部屋でホコリ被ってたらしい。
※2
境港の資料館に展示されてるわ。
結婚式の一度だけ使ったそうだね。
結局目を閉じて盲目だった時と同じ様に生活してるってのを聞いた事あるな
無いのが当たり前だった情報が認識できるようなっても脳が処理できないんだろうね
坊さんの話?
聞く必要ないものは気にしなく出来るんだよな。
例えばやたら静かなとこに行くと、耳鳴りの「シーン」とか「キーン」
みたいな音が鳴り続けてるのに気づくこともあるが、
これ実は普段からずっと聞こえっぱなしで、静かなとこじゃなくても意識を向けると聞こえる。
聴覚器官の周囲の血流の音だったりするから聞こえないことは物理的にもありえないんだが、まあこんな感じ。
その取捨選択を「知らない」脳にいきなり聴覚接続したらそりゃうるさいだろうなぁ…
耳の奥で血流の音が聞こえたりするよね