4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/22(月) 20:42:32 ID:dedtJlUE
キャーオーク「こりゃ手ごたえを感じたわ、間違いなく女騎士」ジュルリ
オーク「さてご対面」
女棋士「わ、罠にかかってしまったなんて…三手の読みを怠ってしまった」
オーク「袴…?重装備の女騎士とは違うな」
女棋士「貴方ですかこんな小細工を仕掛けたのは」
オーク「おうそうだ。ところでお前の名前は何という」
女棋士「女棋士です」
オーク「オンナキシ…って響きは一緒だけどこりゃ違う奴だな」
女棋士「私は肉体派ではありません。駆けるなら盤上です」
オーク「はぁ、何がいいてぇんだ?」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/22(月) 20:43:13 ID:dedtJlUE
女棋士「こんな卑怯な真似はせず、正々堂々盤上で勝負しましょう!!」オーク「はぁ…とりあえず将棋やりたいって事?」
女棋士「そうです。あなたが勝ったら……その、私を好きにしていいです」
オーク「おめーが勝ったらどうなんだ?」
女棋士「フフ…一流の棋士はモノによる見返りなど求めていないのです」
女棋士「すなわち、貴方に勝つと言う事が私の目的!!!」
女棋士「振り駒はもう済ませました、先手が貴方で後手が私です」ドンッ
オーク「どっから将棋盤なんて出したんだよ…」
女棋士「さぁお好きな手を指してください」
オーク(なんでもいいや…さっさと終わらせよう)
6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/22(月) 20:43:43 ID:dedtJlUE
女棋士「ば、バカな…」女棋士「序盤の構想力は私が上回っていたはず!!なんで劣勢!!」
女棋士「穴熊を組めば多少のミスは許されるというのに…」
オーク「何言ってるかわかんねーけど油断して隙が生まれたな」
オーク「銀をあの位置に打つのは大悪手だ、ありゃ歩で叩きゃこっちの攻めが加速する」
オーク「終盤なんだから俺の攻めなんか多少無視すりゃよかったんだ」
オーク「さて…どこに飛車を打ってほしい…?」
女棋士「くっ…焦らさないで、打つべき場所は一つしかないでしょ…」
オーク「ここか…?」パチン
女棋士「んっ…」ビクン
7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2015/06/22(月) 20:44:14 ID:dedtJlUE
オーク「桂馬で吊り上げてほしいのか…?」パチン女棋士「あ、上がっちゃう……」
オーク「おら!飛車成竜で突き上げだ!!受けろ!!」
女棋士「んっ…激しく攻めすぎっ…受け止めきれないじゃない…」パチン
オーク「当然飛車の王手は持ち駒で受けるしかあるまい…だが上の方ががら空きだぜ…?」パチン
女棋士「あんっ…ちょっと上も下も相手にしきれない…」ビクビクッ
オーク「ほらほら下の方も頑張ってくれよ!!」パチン
女棋士「らめっ…もう耐えきれない……」
オーク「そろそろ詰みだぜ!?ほらいっちゃえよ!!将棋のプロなんだろ!?」パチン
女棋士「んほおおおおお投了なのおおおおお!!」ビクビクビク
オーク「クク…派手に言っちまいやがったな」
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