780 :本当にあった怖い名無し:2009/01/12(月) 11:00:01 ID:fBFqsJGB0
友達の子供の頃の話。 小学校に上がる前の年、家の中で一人遊んでいた彼は、
部屋の隅に見知らぬ少女が立っているのに気がついたのだという。
お客さんの子かなと幼心に彼は思い、
一緒に遊ぼうと誘ってみたところ、少女はこくりと頷いてくれた。
その日一日、彼はその女の子と楽しく遊んで過ごしたが、
日が沈むと少女が「あたしをあんたのお嫁さんにしてくれる?」
と問いかけてきた。
「お嫁さん?」
「うん。あたしのこと嫌い? あたしはあんたのこと好き」
「僕も好きだよ」
「じゃあお嫁さんにして。そうしたら、あたしあんたに一生苦労させないから」
そんな会話だったらしい。
彼自身うろ覚えだと言っていた。
少女は嬉しそうに笑って、部屋の外に走り出て行ってしまった。
その夜家族にその話をすると、誰もお客など来ていないということだった。
そして次の日から、彼の家の事業は業績がうなぎのぼりとなり、彼自身にも金運がつくようになったのだという。
「俺の嫁さんは、あの時から決まっていたんだよな。別の人と結婚しようとしたら怒るのは当たり前ってことか…」
嫉妬深い座敷わらしみたいなものなのかなと言うと、どうやら彼のお嫁さんは風俗に行くくらいなら許してくれるようで、そこは救いだと笑っていた。
家の跡継ぎについては、妹夫婦に期待するということだ。
コメント一覧
なんか「百鬼夜行抄」にありそうな話だね
そう思って読むと、泣ける。
大成功はいらんから愛する家族が欲しいな、自分なら。
ある意味いけにえなのでは
ハーフエルフ
「危ないところだったな。」Tさんはそれだけ言い残して立ち去った
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った
怒るってことを知ってるってことは、過去に怒られたことが・・・gkbr
うろ覚えだけど、婚約するたびに(確か3回くらい)相手側に不幸があって全部話が流れたってあった。
不幸の詳細は覚えてないけど、死んではなかった…ハズ。多分。
やっと嫁さんが迎えに来てくれぞいって言いながら死去する>>780まで見えた