後日談、というか、今回のオチ
こうして、僕たちの煉獄のような1年半は、「思ったよりも普通」という想定外の展開によって、
炎上もせず鎮火もしない、文字通り不完全燃焼を起こす形で一旦の終わりを迎えた。
希望を抱くことを許されず、絶望に沈むことも許されない終わり。
この件に関わった誰もが助からず、決して幸せにはなれない決着だった。
それは、嫉妬と欲望に塗れた、怪異も喰わない騒動の結末としては
あまりに拍子抜けだったし、何もかもが謎のままだった。
それでも確かなことは、あの愛すべき3人の専門家達が、歩みを止めなかったことだ。
この3人の専門家がいなければ、僕たちが期せずして不死性を獲得することはなかっただろう。
燻ったまま煉獄から抜け出せなくなることはなかっただろう。
しかし、僕は黙々と進み続ける専門家達をこれからも応援していくだろう。
──モクモクと、まるで狼煙をあげるように、枝を焼べるだろう。
結局のところ、僕はこの不死性を活かして、専門家達が去った物語の続きを見届けるつもりでいる。
良くも悪くもない「普通」の先に、何があるのかを見極めてやろう。
許すつもりもなければ、赦されるつもりもない。
それでもなお、かつて「何もないがあった」荒野の獣道を往こう。
もしも、この先に芽吹くものがあるのなら──それもまた良い塩梅なのかもしれないな。
~除物語 完~
こうして、僕たちの煉獄のような1年半は、「思ったよりも普通」という想定外の展開によって、
炎上もせず鎮火もしない、文字通り不完全燃焼を起こす形で一旦の終わりを迎えた。
希望を抱くことを許されず、絶望に沈むことも許されない終わり。
この件に関わった誰もが助からず、決して幸せにはなれない決着だった。
それは、嫉妬と欲望に塗れた、怪異も喰わない騒動の結末としては
あまりに拍子抜けだったし、何もかもが謎のままだった。
それでも確かなことは、あの愛すべき3人の専門家達が、歩みを止めなかったことだ。
この3人の専門家がいなければ、僕たちが期せずして不死性を獲得することはなかっただろう。
燻ったまま煉獄から抜け出せなくなることはなかっただろう。
しかし、僕は黙々と進み続ける専門家達をこれからも応援していくだろう。
──モクモクと、まるで狼煙をあげるように、枝を焼べるだろう。
結局のところ、僕はこの不死性を活かして、専門家達が去った物語の続きを見届けるつもりでいる。
良くも悪くもない「普通」の先に、何があるのかを見極めてやろう。
許すつもりもなければ、赦されるつもりもない。
それでもなお、かつて「何もないがあった」荒野の獣道を往こう。
もしも、この先に芽吹くものがあるのなら──それもまた良い塩梅なのかもしれないな。
~除物語 完~
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だろう。
だろう。
だろう。