コピペ投稿者:名無しさん  投稿者ID:BliJk+ni
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おっさんから若者に贈る「経験を買う」

結論から言うと、経験は買える。

 適切なタイミングで適切な本と出会うことで、しなくてもいい経験や、身につけておくべき知恵を”買う”ことができる。今「おっさん」である私から、20年前の「若者」だった私に、いい仕事をする上で読んで欲しい本を選んだ。

怒らないこと 自分の小さな「箱」から脱出する方法 問題解決大全
PMBOK5版 自分の仕事をつくる タタール人の砂漠
 20年前は、炎上プロジェクトに飛び降りて、鎮火しつつ撤退する「しんがり」役を仰せつかっていた。負けることは決まっているが、死なないように生きることばかり考えていた。将来に漠然とした不安を感じていたものの、とにかく目の前の障壁をクリアすることが先決だと思っていた。

 今はかなり違う。

 身をもって得た経験や教訓はあるが、代償は大きく、もっと効率よく結果につなげることができたはず。この「効率」とは要するに時間だ。莫大な時を費やして手に入れた経験は確かに得難いが、そんなことをしなくても積むことはできた。どうすれば可能か、今なら分かる。

 それは本を読むことだ。本を読むことで、莫大な時を使わずとも経験や教訓を身につけることができる。いわば、本を読むことは時を手に入れることに等しい。ここでは、おっさんの「私」から若造の「私」に向けて、この「時」を手に入れる本を6冊選んだ。若いときに読んでおくと、チート的に経験を積める。

1. 緊急度×重要度の話

 最初は「本」ではなく小話だ。もしあなたが若者で、このコピペを知らなかったのであれば、良かった! ぜひ読んで欲しい。

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ある大学でこんな授業があったという。 
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。
そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。
そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」学生は答えられない。
一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。

教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺はこれでいっぱいになったか?」
 学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」

一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、
 いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこにはないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、
大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないという事なんだ」
君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう、と教授は話し始める。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり・自分の夢であったり…。
ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君達はそれを永遠に失う事になる。
もし君達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、
君達の人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失うだろう。
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 これ、もっとシンプルにすると、緊急度と重要度のマトリックスになる。

 説明不要かもしれないが念の為。

A [緊急かつ重要] … 鳴り響く火災報知器/歯痛
B [緊急ではないが重要] 体力作り/教育費の積立/学習/パートナーとの会話
C [緊急だが重要ではない] いま鳴っている電話/あらゆる雑用
D [緊急でも重要でもない] ひまつぶしにスマホを触る

 ここで言う「岩」とはBのことである。最初に考えて準備しておかないと、いくらでも後回しになってしまう。そして、今は緊急ではないとしても、時が経つにつれて緊急度が上がってゆき、最終的にAの「緊急かつ重要」になる。そうなったときにリカバリーするのは、かなり難しい。
 しかし、わたしは「砂」や「水」に相当する、すなわちCやDの雑用やひまつぶしばかりで時を失った。時間はどう使ってもなくなる。AやBで使おうと、CやDで使おうと、それだけ時間が経過したら、失われたものとなる。

 「あなたの口座に毎日100万円振り込まれるが、一日たったら消えてしまう」のであれば、なんとかしてその100万円を使い切ろうとするだろう。この「100万円」を「24時間」にしても同じなのに、なぜ無駄にするのか。いまから何かをしようと(あるいはしまいと)する際、「これは本当に今のわたしにとって重要なのか」を考えるのには、時も金も同じなり。重要なものからやろう。それを決めるのは、わたしだ。

2. わたしを蝕む「怒り」と「欺瞞」

 次は「怒り」と「欺瞞」だ。良い仕事をするとき、対処すべきリスクや障壁がある。若いわたしを振り返ると、「怒り」と「欺瞞」の2つこそが、リスクや障壁の根っこのところに居座っていた。

怒らないこと 若い頃のわたしは、怒ってばかりいた。思い通りにならないとき、馬鹿にされていると感じたとき、不公正な仕打ちをうけたとき、カッとなって当り散らしていた。怒っているそのときだけでなく、寝しなに思い出して腹を立て、そのまま眠れぬ夜を過ごしたこともあった。『怒らないこと』の著者のアルボムッレ・スマナサーラによると、「怒ることは、自分で毒を飲むのと同じ」だそうな。怒ることで、自分を壊してしまう。わたしは毎晩、毒を飲みながら寝ていたことになる。

 本書は、怒りとは何かについて掘り下げ、怒りの根っこにあるものを探し当てる。どんな原因であれ、人が怒るという行為には、必ず共通する思考が存在する。その、怒りの根っこにあるものは「私は正しい」という思いだという。これは、他人に対する怒りだけでなく、自分自身に向けられる怒りも同様だという。

 つまりこうだ。「私にとって正しいなにか」があって、それと現実がずれているときに、人は怒る。「私は正しい」という意思があるのが根本で、実際そうではない出来事に会うとき、そのせいにする。対象は自分も含まれる。他人を責めるだけでなく、自分自身を追い込む「怒り」も、その根っこには「私は正しい」がある。

 ではどうすれば良いか? 怒りから離れ、怒りのない人生を手に入れるには?

 ありがちな、怒りを「押さえ込む」「発散させる」はよくない。なぜなら、これは別の怒りの感情を呼ぶことになるから。また、ストレスのように発散させるというのは、ごまかしにすぎぬ。怒りでもって怒りを制するのは、毒をもって毒を制することのように見えるが、それ飲むの自分だぜ。

 ブッダが説き、本書で紹介している方法は、「怒りを観る」だ。怒りは観られた瞬間、消える。怒りが生まれたら、「あっ、怒りだ。これは怒りの感情だ」とすぐに自分を観察してみろと提案する。「今この瞬間、私は気持ちが悪い、これは怒りの感情だ」と外に向いている自分の目を、すぐに内に向けて"観る"ことで、怒りは相対化され、消えるというのだ。

 しかし、怒りの根っこの「私は正しい」という思いに気づくのは、難しい。なぜなら、正しい/正しくないを含めて全て「私」なのだから。仮に自分で自分に嘘を吐いていたとしても、「嘘」は嘘としてではなく後付けの理由として認識される。こと自分に関する限り、嘘を嘘と見抜けない。

自分の小さな「箱」から脱出する方法 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、この「自己欺瞞」を暴く。自分で自分に吐く嘘を「箱」というメタファーで表し、家族や職場、学校など、身の回りの人間関係の「うまくいかなさ」は、この自己欺瞞の「箱」に陥っているのが原因だという。

 あるビジネスマンに起きた出来事を小説仕立てで追いかけていくうちに、「これは自分のことなのかも……」という気になってくる。「箱」をキーワードに、自己欺瞞→自己正当化→防御の構え→他者への攻撃→他者のモノ化、という連鎖が見えてくる。そもそもの原因は「自分への裏切り」であることも腑に落ちる。自己正当化の仮面がそのまま自分の性格と化し、いくつもの仮面を持ち歩き、自己正当化を正当化するため、相手の非をあげつらう。

 どうすればよいのか? どうすれば、この自己欺瞞の罠から抜け出すことができるのか?

 それは、個々人の経験に則して、問いかけと答えを掘り下げてゆくしかない。本書は、コーチングの手法を用い、「自分の行動」と「その時の自分の感情」という疑いようのない事実から出発し、最終的に自分への背信(=自己欺瞞)と向き合う。

 しかし、いったん「箱」を認めることで、そこから出ることができる。「怒り」と同様に、「箱」を”観る”ことである。そうすると、これまで自分の何が人間関係をうまくいかなくしていたかが見えてくる。どれだけ人間関係を傷つけていたかに気付いて、ぞっとするかもしれない。だが、いったん「箱」が分かったならば、もっと楽に人と付き合えるようになる。自分の嘘と向き合うことは辛い経験かもしれないが、これは読書で”買う”ことができる経験なり。

 『怒らないこと』と『自分の小さな「箱」から脱出する方法』、この2冊で怒りの無い人生にたどり着いたわけではない。いま、怒りから完全に自由であるかというと、そんなことはない。自分に嘘を吐くのはやめたかと言うのであれば、それは「嘘」だ。

 しかし、カッとなりそうな時、「これは怒りだ」と自覚できるようになった。また、自己欺瞞を認められるようになった。そして、その根っこにある「私は正しい」を支える感情―――現状への不満、不公正な感覚、あるいは将来への不安など―――をコントロールすることで、怒りを予防するようになった。怒りとはすなわち、こうした不満や不安から導き出される二次感情なのだから。
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コメント一覧

2  名前::2020/09/12(土) 13:04:07  ID:fl+S9vaU PCからの投稿
今日俺が感動したブログの記事全文を貼るサイトじゃないんですがねえ
10 イイ!コメント
3  名前::2020/09/12(土) 19:07:25  ID:hzY03oO4 スマートフォンからの投稿
頭悪いやつって説明が長くなりがちですよね
8 イイ!コメント
 

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