331 : 大人の名無しさん2001/02/13(火) 15:47
2年前の、ちょうど今頃の話です。
その日ちょっと熱っぽかった(といっても37度くらい)のですが、
翌日はどうしても休めない仕事があったので、少々きつい解熱剤を飲んで寝ました。
翌朝、ちゃんと熱もなく体のだるさもなく起きることができたの
ですが、いつものように朝ご飯を口にして「???」
みそ汁を飲んでみて「?????」
梅干しをかじってみて「・・・・・・・・・・・・・・・」
味覚がゼロになっていました。
匂いすらしません。梅干しのしょっぱさも全くなしです。
でも、気のせいだと思うことにしました。
昼食も、晩飯も、同じでした。
砂をかじるというのは正にこういうことなんですね。
その翌日、会社を休んで某大学病院に行ってみました。
数々のテストをした結果、医師は突き放すように
「もう直りませんね。薬だしときますけど、厳しいので諦めておいた方がいいですね。」
病院を出て、公園のベンチから携帯で妻に詳細を話しました。
その時は比較的大丈夫だったのですが、
「もう、ご飯を作ってくれても美味しいって言えないかもね。」
と言った瞬間、正に嗚咽してしまいました。
電話先の妻も同様でした。
2年たって、違う病院に通ってほぼ元に戻りつつあります。
原因は未だにわかりません。薬は関係ないとの話なんですが。
友人のお医者さんは、
「当時は言えなかったけど、正直、直るのは不可能だと思ってた」と言ってます。
生死に関わるような話ではないのですが、
自分が白昼堂々と涙したのはあれが最初で最後なので書かせて頂きました。
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