94 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 14:19:06 ID:BExjuMZr
数年前、俺がまだ学生だった頃の話。同じアパートに住んでたケニア人留学生のA君に近所のスーパーでばったり会ったんだ。
ふと、カゴの中を見るとパックに入った三色ダンゴが大量に…。
俺「ダンゴ好きなんだ」
A「そう!この緑のところがウマイね!」
話を聞くと、どうも草餅、よもぎ餅系の味&香が奴にクリティカルヒットしたらしい。
唯一の悩みは、三色ダンゴだと、三つに一つしかよもぎ餅が入ってない!(´Д`)と、熱く語りだす。
俺「アンコ入っててもいいなら、こんなんもあるけど…」と、売り場にあった草大福?
(大福のよもぎVer.)を教える。
A「ナニコレ?」
俺「だから、アンタの好きな緑のダンゴのスペシャルバージョンだって!」
A「ぬぉぉぉぉぉぉ、そんなものが、そんなものが…」と半ば半狂乱で騒いだあげく、俺の手を握って
ブンブン上下に振って礼を言った後、草大福買い占めて帰っていった。
なんかイイ事したなぁ、って思ってたんだが、この日以来、そのスーパーで草大福が売切れだと、俺
「またAの仕業か…たまには俺も草大福喰いたいんだが…」と、ため息が出たり出なかったり。
96 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 15:15:45 ID:BExjuMZr
>>94続きです。
スーパーでの一件で親しくなった俺とA君。
会えば世間話をする仲になったが、相変わらず草餅にハマっているらしい。
その話を聞いた、当時の俺の彼女が
「そんなに好きなら、自分で作ったらいいのに。なんなら私が作ってあげよっか?」とか言いだした。
で、なんやかんやあって、郊外にある河の土手にAと俺、彼女、彼女の友人で
よもぎ摘みに行ったんだ。
無事に収穫?も終わり、A君の部屋で友人の持ってきた餅つき機で草餅作成。
確か一升以上の餅を作ったはず。
A君は大喜びでさ、缶詰のアンコで作った即席草大福を幸せそうな顔で喰って、俺達に言ったんだ。
A「本当にありがとう。今日の出来事は、日本に来て最高の体験だ。日本人が他人の為に
一日がかりでこんな事をしてくれるなんて、日本にくるまで想像出来なかったよ。本当にありがとう」
俺達はなんか照れくさくて、ただ笑ってたんだが、心の中では皆うれしかったと思う。
そんな、日本びいきと言うより、草餅びいきな外人の話でした。
後日、A君の部屋で某下町のナポレオンの瓶に漬かった、よもぎを見つけた。よもぎ酒なのか??
てか、よもぎって中毒性ないよな?
コメント一覧
きっとこんだけ暖かい奴だから、そんな出来た彼女がいるんだよ
ちなみにアブサンの中毒性が無いものは今でも売られている
水島信司の酒ふぶきのあぶさんかと思った
よう俺!
たかが草餅で料理上手ってこともないでしょ〜。
割と簡単なので好きな人は手作りお勧め。