413 名前:大人になった名無しさん[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 15:58:49
このスレ見てて、父方のじいちゃんのこと思い出した。オレの父は二人兄弟の弟で母のところに婿としてやってきた。
じいちゃんは叔父さん(父のお兄さん)と同居していて農業をやっている。
そんなことで米や野菜ができるとうちに電話がかかってきて「取りに来い」って言ってくれる。
オレが行くと畑まで連れて行ってくれて野菜の収穫とかやらせてくれた。
うちはいわゆる教育熱心な家であまり外で遊んだ思い出が無くこの体験がとても楽しかった。
農業しかやってなくてそんなにお金も無いはずなのに行く度に「親には内緒だぞ」と言ってお小遣いもくれた。
中学、高校になったら部活が忙しくなってなかなか行けずにいたがお盆や正月に行くとすごいうれしそうだった。
でも、会うたびにじいちゃんが小さくなっている気がした。
大学に入学してからはさらに行かなくなった。
しかし、2年生くらいのときに体調を崩し入院した。
タバコが好きで会うたびに吸っていたけどそれが原因らしい。
オレが見舞いに行ったときはすでに集中治療室で意識もあるか無いか良く分からない状態だった。
そして、その半年後にオレの知らない遠い世界に行ってしまった。
葬式のときに叔父さんから封筒をもらった。
表には「○○君へ」と書かれていて中にはどこの国のものかも分からない金貨が入っていた。
火葬が終わり骨が出てくると人間ってこんなに簡単に形がなくなるんだと思って信じられなかった。
じいちゃんがオレに残してくれた形見の金貨はいつも財布に入っている。
つらいとき、苦しいときいつもじいちゃんはそばにいてオレを助けてくれていたんだね。
今、修士2年で来年から就職で社会に出るけど正直やっていけるのか不安な気持ちでいっぱいです。
でもオレにはじいちゃんがいつも一緒にいてくれている。
いつまでも頼ってばかりで申し訳ない気もするけど、きっとじいちゃんに「立派になった」って言わせるような大人になってみせるよ。
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