子供時代に輝く記憶をくれた叔母

コピペ投稿者:名無しさん  投稿者ID:yTrTaVbR
コピペ投稿日時:
345 名前:もぐもぐ名無しさん[sage] 投稿日:03/09/06 13:49
25年位前の話。
当時うちは貧乏だったし父親は家庭を顧みない上に重度の偏食家だったので、
家族で外食なんてしたことなかった。
母の実家に行くと、叔母(独身)はいつも私達3姉妹を引き連れて商店街に連れていってくれた。
商店街の本屋で「小学○年生」や「なかよし」なんかを1冊づつ買ってもらい、
最後に3階建てのレストランの2階で食事をするのがお決まりだった。
いつも頼んでいたのはスパゲッティナポリタン。たしか380円だった。
田舎だからか店の対応がのんびりしていて食事がなかなか出てこない。
待ちきれなくてパタパタしている私達に、叔母はいつも「出来たか聞いといで」って言った。
たぶんウェイトレスさんにうるさいガキって思われていたろうな…。
たぶん調理は下の階でまとめてしていたんだろう、
料理の載ったエレベーターが止まる音が聞こえるたびに自分の番かと期待で一杯だった。
黒い鉄板の上でジュウジュウ音を立てているスパゲッティは目にも美味しそうで、本当に嬉しかった。
叔母は「火傷するんでないよ」って言いながら、頬杖をついて目を細めながら私達を見ていた。
あの頃、うちだけじゃなく、どこも豊かではなかった。
そういえば、叔母はいつも自分の分はオーダーしていなかった。

現在、私は当時の叔母の年齢をはるかに越えたし、叔母も孫がいてもおかしくない年齢になった。
楽しい思い出の少なかった子供時代に輝く記憶をくれた叔母さん、本当にありがとう。
  • イイ! 5
  • 泣ける 3
  • ガクガクブルブル 0
  • ホンワカ 0
  • オワタ 0
  • キンモー 0
  • カワイソス 0
  • ブッ!! 0
  • イクナイ! 1
  • イラネ(削除希望) 削希

最近のコピペ評価状況

イイ! 泣ける イイ! イクナイ! 泣ける イイ! 泣ける イイ! イイ!

コメント一覧

まだコメントは存在しません。

 

コメントを投稿する

名前:

コメントルール

URL

よろしければ、ブログ・mixi等からリンク等を貼る時などにでも利用してください。