682 名前:異邦人さん[sage] 投稿日:2006/01/01(日) 02:46:34 ID:plG0zLGD
ベラルーシのミンスクで。キエフからボロボロの飛行機で国内線用のちっちゃな空港に着いた。
両替窓口がなくて、中心部に行くバスに乗るための現地通貨が手に入らない。
空港といっても街なかにあるんだけど、小雨の降る中をあせって通りのあちこ
ちで銀行の場所を尋ねて、ようやく、外国人用のホテルの両替所で20ドル分
を替えた。バスに乗るから細かいお金でちょうだいね、って言ったら、2円と
か5円とかに相当するお札が数百枚来た。帯封のついてる束がいくつも。あん
な大量のお札はあとにも先にも持ったことがない。
なんとかバスに乗ってミンスク駅前で降りたけど、右も左もわからない。
ホテルへの行き方も分からない。困り果てて、地下道の階段上にいた女の子に
行き方を英語で尋ねた。友達と待ち合わせしてたみたいで、ちょうどその友達
の女の子も来た。二人がついて来いというので、あとをついて地下鉄の駅に行
った。なんと、俺の分まで切符を買ってくれて、金を払うといっても受け取っ
てくれない。小額紙幣がいっぱいあるのにー。で、二人は地下鉄にずっと一緒に乗ってくれて、乗り換えの駅でも一緒に次のホームまで行ってくれて、その
先もまた一緒に乗ってくれて、最寄りの駅についたら地上まで出てあっちだよ
と教えてくれた。
でも、ホテルまでたどり着けるかどうかちょっと不安な顏をしたら、二人は
顏を見合わせて、またついて来いと言ってほんとにホテルの入り口まで連れて
いってくれた。お礼にお茶でもご馳走すると言ったけど、予定があるからとい
ってバイバイした。雨は上がってた。1人は大学生で、もう1人は秘書の専門
学校って言ってた。
文字も読めない国で心細かったから、ありがたかった。
ホテルの部屋で、一段落してから、一応記念に大量のお札の束をテーブルに並
べて記念写真を撮った。
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