開かずの間のブランコ
コピペ投稿者:名無しさん
投稿者ID:KCU/nWOa
コピペ投稿日時:2024/03/24 15:59
コピペ投稿日時:2024/03/24 15:59
240 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 03:43:57 ID:oL2kt3fN0
うちの実家にも開かずの間があるな。そこは物置になっていて、普段誰も入らない。
凧揚げの凧とか、いろんなものが雑然と置いてあって、小さいころはそこからいろんなものを引っ張り出して遊んでた。
部屋の一番奥左隅には大きな本棚がある。哲学書とか、百貨辞典とか全然興味なくて奥のほうにはいかなった。
ある日、ふとしたきっかけで、本棚の脇の床にレールがあることに気がついた。
「この本棚は動く!!!」それに気がついてものすごく興奮した。
半日がかりで荷物をどけて、レールに沿って本棚が動くようにして、何とか50cmほど右に動かした。
物置のさらに奥に、すごく狭い空間があった。
懐中電灯で照らすと右の方に階段が!!!
まるでドラクエとかで隠し扉を発見したときのように興奮した。
床はほこりがたまっていて、一歩足を踏み入れると埃が舞って気持ちが悪かったが、
そんなことはお構いなしに階段を上った。
241 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 03:50:47 ID:oL2kt3fN0
階段を上ると、物置の屋根裏部屋に出た。窓もなく、真っ暗。電気のスイッチとかないか探したけれど見当たらなかった。
持っていた懐中電灯であたりを照らしたりもしたけど、やっぱり何もない、がら~んとした空間でがっかりした。
本当に何もないのか、もう一度懐中電灯で部屋をくまなく照らしたとき、想像を超えたものが目に入った。
窓のない真っ暗な部屋に ブ ラ ン コ
部屋の隅の天井から2本の紐がたれ下がっていて、紐は床の直前で木の板にくくりつけられていた。
ブランコにしか見えなかった。
その瞬間、ありえない状況に全身に悪寒が走り、
なぜか音を立てないよう慎重にもと来た階段を降りて、荷物を元に戻して封印してしまった。
何か見てはいけないものを見てしまった気がして、あれが何なのか親にも聞けずじまい。
あれから20年。実家に帰ったときに物置に行くこともあるけど、
本棚の脇からチラッと覗くレールには埃がたまっているから、
誰も荷物を動かしたり、あの部屋には行ったりしてはいないみたい。
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