67 名前:1/2[] 投稿日:2007/11/28(水) 13:48:14.91 ID:kDYoP4Sd0
子供の頃。今は永遠だと思っていた。明日も明後日もずっとこうして続いていくような気がしていた。大人になるってことは自分とは無関係だと思ってた。大人っていう生き物は自分たちとは別の生き物だと思ってた。
学校へ行って、友達と昨日遊んだ事を話して。
授業中、女子の手紙を別の女子に渡しながらノートに落書きして。
休み時間、誰かが打ったホームランのボールの軌道を青空の向こうに見上げてた。
昼休み、給食のメニューに一喜一憂して、牛乳早飲み王決定戦に参加した。
先生に怒られてからはその目を盗んで開催した。
放課後、今日は誰と何して遊ぼうか。公園、駄菓子屋、友達の家。
僕らは遊びの天才だった。何をやっても楽しかった。
誰かの家でした、気になる女子の話。
「いいか?誰にも言うなよ?男同士の約束だぞ?」
「う、うん。約束する」
「お前から言えよ。」
「やだよ。おまえからいえよ。」
「じゃあ、じゃ~んけ~ん・・・」
小さな恋は叶わなかったけれど。
結局誰にも言わずに今まで守られた、小さな男同士の約束。
68 名前:2/2[] 投稿日:2007/11/28(水) 13:48:51.06 ID:kDYoP4Sd0
夏休みに自転車でどこまでいけるかと小旅行。計画も、地図も、お金も、何も持たずに。国道をただひたすら進んでいた。途中大きな下り坂があって自転車はひとりでに進む。
ペダルを漕がなくても。何もしなくても。
ただ、ただ気持ちよかった。自分は今、世界一早いんじゃないかと思った。
子供心に凄く遠いところまできた事を知り、一同感動。滝のような汗と青空の下の笑顔。
しかし、帰り道が解からず途方に暮れる。不安になる。怖くなる。いらいらする。
当然けんかになっちゃった。泣いてね~よ。と全員赤い鼻して、目を腫らして強がってこぼした涙。
交番で道を聞いて帰った頃にはもう晩御飯の時間も過ぎてるわ、親には叱られるは、
蚊には指されてるわ、自転車は汚れるわ。
でも次の日には全員復活。瞬時に楽しい思い出になってしまう。絵日記の1ページになっていた。
今大人になってあの大きな下り坂を電車の窓から見下ろす。
家から電車でたかだか10個目くらい。
子供の頃感じたほど、大きくも長くもない下り坂。
でもあの時はこの坂は果てしなく長く、大きかった。永遠だと思えるほどに。
今もあの坂を自転車で滑り落ちる子供達がいる。楽しそうに嬌声を上げながら。
彼らもいつの日にか思うのだろうか。
今、大人になってどれだけお金や時間を使って遊んでも、
あの大きな坂を下っていた時の楽しさは、もう二度とは味わえないと。
もう二度と、友達と笑いながらあの坂を、自転車で下る事はないだろうと。
あんなにバカで、下らなくて、無鉄砲で、楽しかった事はもう二度とないだろうと。
コメント一覧
俺も戻りたいな、あの頃に
ちなみに、うちの田舎の方じゃ、駅10個分はとんでもない距離になる
このコピペを読むときに聴きたい曲
46.8km
と、遠い・・・。
上り方向52km
ちなみに駅まで歩いて100分ほど
あの頃は楽しかったんだろうなぁ
というか強がりだという気もする。
君を自転車の後ろに乗せて
ブレーキいっぱい握り締めて
ゆっくり
ゆっくり
下ってく
男はいいな、裏切らなくて
銀・輪!
マッハ!
マッハ!
雑だけど今から作ってみようと思う
もっと泣きそうになった
大学以降酒が飲めなくて対人恐怖症になったんだけど
この頃楽しかったな。
爆竹とか
ポコペンとか
市民プールてか
ドカポンとか
くにおくんとか
あぁ・・・・・
お前は俺か
刺激に満ちあふれてて、ワクワクドキドキしてたな。毎日のように駄菓子屋のそばのアパートの階段にみんなで座り込んで…
今の俺を見たら泣くだろうな。情けねえ
分かち合える友達なんて社会人でもサークルやらにいくらでもいるだろう。