だがちょっと待ってほしい
結婚から2年たち、言葉とは裏腹な本音を持つ彼女の扱いにもいい加減慣れてきた
「結婚記念日、何かほしいものある?」
「……別に何にもいらないわよ」
そう言いながら、目をそらした
彼女は、相手をまっすぐ見ながら嘘をつくことができない
しかし、本音は恥ずかしくて言えない
天邪鬼な正直者、といったところか
「じゃあ、ちょっと高いところで食事とか」
「家で静かにってのもいいんじゃない」
「でも何もないのも寂しいなあ」
「べ、別にいつもよりちょっと凝った料理くらい用意してあげるわよ」
「じゃあやっぱりプレゼント用意しておかないとな」
「いいってば」
「そっちは料理担当、こっちはプレゼント担当。ちょうどいいんじゃない?」
「……」
「で、なにほしい?」
「……だから、家で静かに、料理食べて、その……ゆっくり……ボソボソ」
「え?」
なぜか耳まで真っ赤にしたまま、口をもごもごと動かして言いよどんでいる
その後に飛び出したせりふには、さすがに驚かされた
「……こ、子宝!」
「ぶっ」
思わず噴出してしまった
「あ、ええと、じゃなくて、あ、な……」
必至に言葉を考えたのだろうが、しばらくは机に突っ伏して笑うしかなかった
それと同時に、無性に彼女がかわいらしく思えて
とここまで妄想できた俺に乾杯
あとなんかもうダメだ
2007/01/16(火) 15:00 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
結婚から2年たち、言葉とは裏腹な本音を持つ彼女の扱いにもいい加減慣れてきた
「結婚記念日、何かほしいものある?」
「……別に何にもいらないわよ」
そう言いながら、目をそらした
彼女は、相手をまっすぐ見ながら嘘をつくことができない
しかし、本音は恥ずかしくて言えない
天邪鬼な正直者、といったところか
「じゃあ、ちょっと高いところで食事とか」
「家で静かにってのもいいんじゃない」
「でも何もないのも寂しいなあ」
「べ、別にいつもよりちょっと凝った料理くらい用意してあげるわよ」
「じゃあやっぱりプレゼント用意しておかないとな」
「いいってば」
「そっちは料理担当、こっちはプレゼント担当。ちょうどいいんじゃない?」
「……」
「で、なにほしい?」
「……だから、家で静かに、料理食べて、その……ゆっくり……ボソボソ」
「え?」
なぜか耳まで真っ赤にしたまま、口をもごもごと動かして言いよどんでいる
その後に飛び出したせりふには、さすがに驚かされた
「……こ、子宝!」
「ぶっ」
思わず噴出してしまった
「あ、ええと、じゃなくて、あ、な……」
必至に言葉を考えたのだろうが、しばらくは机に突っ伏して笑うしかなかった
それと同時に、無性に彼女がかわいらしく思えて
とここまで妄想できた俺に乾杯
あとなんかもうダメだ
2007/01/16(火) 15:00 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
コメント一覧
どうやって前の奴が読めるのか、さっぱり分からないので。
「前の奴を張れ」じゃなくて「前の奴を見る方法を教えれ」だろうが
あ…じゃあ俺も