コピペ投稿者:名無しさん
コピペ投稿日時:2009/07/05 20:17
コピペ投稿日時:2009/07/05 20:17
起こってはいけない事件が、起こった。
事件が起きたのは今朝未明。
西の都より遥か西方に位置する孫さんの家の中では、激しい夫婦の営みが行われていた。
孫さんの妻であるチチさんは、久方ぶりに帰宅した孫さんの体を2度、3度と求めた。心に生じた寂しさを、体で埋める――それは、夫婦としてはごく自然の成り行きであろう。体力に自信のある孫さんは、嫌がることなく妻の求めに応じたという。
体力に自信があった――悲劇はおそらく、この過信から生まれたのではないか。全ての事故は、過信・慢心から起こる。それは歴史が物語る、純然たる事実だ。
4回戦目に差し掛かった時のことである。さしもの銀河一の武闘家といえども、『抜かずの4回』は相当の試練であったのだろう。目は空ろ、息も絶え絶え、加えて、長く続いた戦いの中で堆積した疲れ……。それら全てが相まって、刹那、孫さんの下半身のバットコントロールは大いに――乱れた。
「そりゃあビックリしましたよ!朝方、まだ深い眠りにいた私の鼓膜を突然『ドウッ!』という大きな音が包んだんですから。ええ、ええ」
本誌の取材にそう答えてくれたのは、孫さんの家から程近い場所に住むチャパ王さん。チャパ王さんの話によれば、大きな音が聞こえたのは大体明け方4時頃のことだったという。驚いて家を飛び出したチャパ王さんは、目の前に現れた想像を絶する光景にしばし言葉を失った。
「こう……なんていうんですかね。例えば私、以前一度津波の被害にあった土地を訪れたことがあるんですが、それはもう酷かったですよ。木々は倒れ、建物は倒壊し、辺り一面は水浸し。それを見て『ああ、やはり自然の猛威には勝てないのだな』と痛感したものです。どれだけ腕力を鍛えたところで、我々の存在はあまりにも矮小なんだと。でもね……」
チャパ王さんはそこで一息つくと、眉間のあたりを強く揉んだ後で、遠くを見つめながら言葉を継いだ。
「……かつて私が見た津波の被災地と酷似した光景が、孫さんの家の前に広がっていたんです。もう言葉なんてなかったですよ。生い茂った木は軒並み倒れ、地面は抉れ、孫さんの家の壁なんて綺麗になくなっていた。そして辺り一面に散らばっていたのが――」
ザーメンですよ、と寂しそうな言葉でチャパ王さんは自身の言葉を締めくくった。いや、もしかしたらあの時チャパ王さんは「エイメン」と言ったのではないのか?無残にも亡くなってしまったチチさんに対して哀悼の意を示したのではないか?――などと言ってしまえば、それはジャーナリストとして少し感傷的に過ぎるのかもしれない。チャパ王さんはその後「じゃあ、私は仕事があるので、これで……」と暗い顔で呟くと、稼業である刺身の上にタンポポを置く仕事に戻った。
警察の発表によると、チチさんは即死。死因は大量の精液に包まれての圧死、とのことである。前代未聞の死因、常識的に考えれば「そんなバカなことが」と笑う他ない事実である。しかし、さる情報通は次のように語った。
「ある武術の流派においては、体内にて『気』というものを練り上げることにより、常識を超えた力を得ることができるらしい。おそらく孫さんの精液には、その技が応用されたのではないでしょうか」
謎のパワー、気。それは本当に実在するのだろうか?武道の大家である武天老師氏は、本誌の電話取材に対し『それは亀ハメ波じゃな』と鋭く指摘。また孫さんの友人であり、著名な武闘家でもあるベジータさんは『俺のギャリック砲にそっくりだった。お前がナンバーワンだ』と肩を落としてコメントした。ベジータさんはその後、家業である肉まんの上をねじる仕事に戻った。
気による、不慮の事故――。
信憑性はかなり高い。
だが、警察当局はこれらの見解に対し否定的だ。
「気なんて、そんなバカげたことが……」
警察本部長は言葉を濁しながら会見でそう語った。確かに、我々からすればにわかに『気』などという存在は信じがたい。しかしそれでは、チチさんが死んだことへの説明はどうつけるのであろうか?また、チャパ王さんの話によれば、孫さんの家の近辺で深刻な環境破壊が発生していた、とのことである。状況を総合すれば、事件当時に常軌を逸した『何か』が介在したことは、ほぼ明らかであろう。だとすれば、それは一体――
事件の中心にいる孫さんは、警察の調べに対し一貫して「弁護士を呼べ」と黙秘を貫いている。初公判は来月行われる見通し。
(ロイター)
コメント一覧
(ロ-ター)
そのコメントの何が面白いのか、きちんと説明してもらおうか。