コピペ運動会

『死刑執行官の苦悩』という著作が話題になったのは90年代初期か？
その数年後にオウム事件が起きて「死刑廃止論者は気ちがい殺人鬼の
味方する気ちがい」という世論が強くなったように思える。あの本も、
死刑廃止論者の差し金かね……なんて勘ぐってしまう。

誰かが死ねば、そこに日常ならぬ感情が湧く。極端に言うなら必ず
誰かが悲しむ。申し開きのできない、親族にも見捨てられるほどの
凶悪犯罪者すら、その死刑を執行する人間が悲しみ苦しむという……
そんなことまで強調するなんて、そういう主義の人々はよっっぽど
人間が死ぬことが嫌いなんだね、そいつが殺人鬼である場合ですら
「殺しちゃだめぇぇぇぇぇぇっ！！」って。でもよ、被害者はすでに、
たくさん死んでるんですよ脳内お花畑パッパラエセ平和主義者ども。
果たして「死刑執行という仕事を絶対にしたくない！」と考えている
刑務官の人って何割ぐらいなんだろうね。永遠にわからないけれど、
エセ平和主義者としては「刑務官全員がそうです！」と言いたいのね。

いくら仕事でも人としての感情は大切だから「死刑執行も仕事だろ！」
とは言いたくないし、部外者に言う資格はない。でも、死刑の執行は
国家としての「烙印」を押す大切な職務だ。それに携わることにどうか
誇りを持っていただけないか。殺人鬼が死刑になっても遺族の感情は
満たされやしない。死刑の本懐って「国家的な烙印」を押すことによる
社会秩序の維持なんだから。

刑務官の飲み会では若手が「カンカン踊りを覚えておけ」と言われ、
素っ裸でバンザイして裸踊りをさせられることもあるんだろうな、
体質的に警察に近い体育会系だし。酒宴でチンポを出す汗臭さを
雄々しいと評するのは欺瞞だが、死刑執行は『律』の全うだ。