カリオストロの城についたコメント

2  名前::2020/12/05(土) 13:48:13  ID:lNgYDxIk PCからの投稿

俺も想ひ出ぽろぽろで子供なんて可愛くないし作らんと決意し、
紅の豚の男臭さに俺の股ぐらのサボイアS.21試作戦闘飛行艇も
トレンチコートを突き破ってトトロと狸みたいな大きさになったし、
となりの山田くんは堀ちえみで言うなら『Wa!ショイ!』みたいに
魔が差したような失敗作だったと思うけど、カリオストロこそが
最高傑作だと思うね。不二子が実況中継しながら邪魔する奴らを
余裕で蹴散らすところは、汗臭い警部の決めゼリフと同じぐらい
大好きだ。あれってさ、もしクラリスがブルゾンちえみのような
ビジュアルだったら、あそこまで伝説にならなかったと思うんだ。
クラリスをあれだけ可愛らしく造形したことがすべて納得させる
原動力になっている。

ドラマや映画でも、結局はバラエティ番組で楽しませるノリが
必要なんだろね。次から次、飽きさせない。でも物語の構成で
それを全うするのは難しい。話をグイグイ動かすだけじゃなく、
やっぱり落ち着いて「設定を提示する」ことが必要になるから。
たとえば主人公は男臭い68歳の刑事、全身に入れ墨を彫ってて
常に全裸。背中の般若は口をきき、よく捜査のヒントをくれる。
そんな物語を描くのに、そもそも主人公は暴力団に拉致されて
素っ裸にむかれて裸踊りをさせられたあと緊縛されて無理やり
全身に彫り物を入れられた、救出されて職務に復帰してからは
同情されながらも偏見を持たれ、性悪な先輩刑事に「立派な墨を
よく見せてみろ!」と裸踊りをさせられて亀頭に彫られた蛇頭を
指差されて笑われて死にたいと思ったが、ある日しゃべる般若に
励まされて立ち直った、という退屈な設定は提示する必要がある。

その点、カリオストロはアクションやロマンチックが止まらない
恋愛談義を塩梅よく敷き詰め、動とそれを支える静をきっちりと
共存させつつ、最初から最後まで目を離せない作りになってたね。
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