コピペ運動会

何度読んでも胸にグッと来るコピペだ

２０代の頃の俺はいわゆる根拠の無い自信に満ちていて
学歴なんて下らないと思ってたし、
正社員にはならずフリーターで生活するという生き方も有りだと本気で思ってた
俺が大学を卒業する頃はバブルが弾けた直後で就職氷河期と言われたものだが
まだ今のように必死に就活しなくても大手企業への就職の道はあった
自分を過信していた俺は大学のコネが全く効かない大手企業の入社試験を受けた
変に自信たっぷりだったのが良い方に勘違いされたのか奇跡的に入社
花形の職種だったが仕事はハードで何人もの同期が数年で辞めていった
俺もいつ辞めても良いという気持ちで働いてた
その会社を辞めても、自分一人生きていくくらいどうにでもなると
思い込んでいたからな
ただ、周囲に認められずに辞めるのは嫌だった
辞めるならなにがしかの大きな業績を上げてからと思ってた
当時はまるっきり自分を過信してたから

で入社して１５年
同期の中には勝って辞めた奴もいる
彼はフリーランスとして会社と契約して働いてる
一年ごとの契約更新らしいが、恐らく本人が断らない限り契約は続くだろう
それほどまでに優秀な奴だからだ
収入は会社に残り出世していくより落ちるだろうが
社畜では無く家族を大切した生活を送りたいと判断したとのことだった

一方の俺は、彼に比べればまさに会社のお荷物、
たいした業績を上げることもなく同期はもとより後輩にも追い抜かれる始末
もし給料泥棒と言われても苦笑いしか出来ない体たらくだ
会社から放り出されたら収入はどんなに頑張っても４分の１くらいに減るだろう
幸い会社全体の業績は一時期の危機を脱し、
組合もそこそこ頑張ってるので今すぐリストラされる気配は無いが、
会社にしがみつくしか無い今の俺の状況はコピペの彼と大差ない
仕事が忙しい為、カップ麺をすすり深夜の吉野家やファミレスがご馳走の俺だ
決定的な違いは運良く正社員だってことだけだ
収入は人並み以上にあるが才能もスキルもプライドも無い
未だに独身で彼女もいない

せめて白木屋で、鶏の軟骨唐揚げをつまみに
味の薄いビールでも飲みながら
努力しない夢でも語って自分を慰めたいぜ

ただ白木屋の焼酎はマジで不味いよな