作品の一部を「アレ」にすると台無しについたコメント

6  名前::2011/09/03(土) 15:55:49  ID:V1PfEuvp PCからの投稿
アレの多い生涯を送って来ました。
 
自分には、アレというものが、見当つかないのです。
自分は東北の田舎に生れましたので、アレをはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。
自分は停車場のアレを、上って、降りて、そうしてそれがアレをアレするために造られたものだという事には全然気づかず、
ただそれは停車場のアレを外国のアレみたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。
しかも、かなり永い間そう思っていたのです。
アレの上ったり降りたりは、自分にはむしろ、ずいぶんあかぬけのしたアレで、それは鉄道のサーヴィスの中でも、最も気のきいたサーヴィスの一つだと思っていたのですが、
のちにそれはただアレがアレするための頗る実利的なアレに過ぎないのを発見して、にわかに興が覚めました。
 
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