「走れメロス」を他の作家が書いたらどうなりますか?についたコメント

7  名前::2012/03/21(水) 23:52:11  ID:TwPKrAmD 携帯からの投稿
だがちょっと待ってほしい、メロスがいかに正直だったとして、セリヌンティウスがメロスをこうも簡単に信用しただろうか。
メロスは命が助かるのに何故セリヌンティウスを助けに命懸けで走ったのか。
裏切り、裏切られが当たり前の男の世界では、これがあり得ないことは読者も薄々感じていたことだろう。
そう、彼女達は女性だったのだ。互いの命をかけて女性同士の友情を描いた作品を太宰は描いたのだ。男が書いたにしてはまずまずの出来と言っていいだろう。
しかし、当時の風潮では女性の美しい心を描いた作品は受け入れられず、やむなくメロスとセリヌンティウスは男とされてしまった。この作品にえもいわれぬ違和感を感じるのはこのためである。
この事を苦にして、太宰は自殺してしまった。唾棄すべき男社会が、珍しく優秀な男を殺してしまった好例である。
/那智 文江
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