ぎっしりぎっしりについたコメント

25  名前::2013/01/09(水) 15:47:17  ID:hxm0rhUy PCからの投稿
34 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2008/07/31(木) 17:54:25 ID:8W4tS9TM
父は後部座席の母に、「母さんわかった?」と聞いた。
母は「いや、私は特になかったけど、雰囲気重いなあとは思った」と。
それで父が言うには、弟が泣き出したときに指さした方向を見たら、
見えはしなかったが、「出て行け」という声が確かに聞こえたと。
その声は、すごいじめっとした老人っぽい感じの声だったそうで。
父は「いやあ、あそこ絶対いるだろ。やばかったな」と。
それで父と母が終始、事故物件がどうのとかいう話をしていた。
俺はとりあえず事故らないでくれ、とだけ願っていた。
結局、翌年に一軒家はわりと近所の物件に無事決まった。

それから10数年後。地元を離れて就職している俺は、毎年今頃に夏休みがある。
去年も今頃に1週間休みを取り、帰省した。すぐい高校時代の友達と会うことに。
会ったのはいいがまだ時間的に15時とかだったので、飲むのも早いし、
かといって他にやることなんかもないので、友達の運転でドライブを。
それでブラブラ遠くまで回っていたら、なんとなく見覚えのある景色が。
「俺このへん来たことあると思う。なんだっけ」と俺。考えてみると、
高1の頃に見に来て、すぐに帰ったあの家へ近づいているはずだった。

それでいろいろと思い出した俺は友達にその話しをしてみた。
ちょうどそれくらいのときに、ばったりその家を発見。
まあ遠目からだったもんで、友達に「たしかあそこだ」と教えた。
ビビリな俺はちょっと怖くなっていたので、「帰ろう」と。
すると友達は住所だけ確認して、「おもしろい話聞いたら教えるわ」と。
友達はずっと地元にいて、金融系の営業をしているので顔が広く、
仕事でもわりと広範囲で動くため、「なんか聞けたらいいねえ」と。

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