凄まじい雨の中、夕飯の買い物へ行かねばならなかったについたコメント

6  名前::2014/07/02(水) 09:55:17  ID:aEumUIKs スマートフォンからの投稿
そのサンダルはずっと待ってた。
初めてであってからの日、夏の外出時はいつも一緒。

ある夏の日から、何故か自分は選ばれず、周りの他の靴達が出入りする中そのサンダルは待ち続けた。

次の夏もまたその次の夏も・・・
楽しかった思い出を廻らせながら・・・

ある夏、ようやく自分に手が差し伸べられた。
サンダルは嬉しかった。久しぶりの外出。ご主人の顔。
楽しかった夏の思い出が蘇る。

しかし自分の身体の異変に気づいた。あの頃のように思い通りにご主人を支えられない・・・

そしてとうとう最期を迎えた。

意識が薄れる中、最後に見たご主人の顔を滴るものは雨なのか・・・それとも・・・

ご主人様、こんな最後でごめんなさい・・・
そして・・・ありがとう・・・

糸冬。
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