19 :名無しさん@おーぷん:2016/03/07(月)18:36:33 ID:RO0
オタク要素あります、すみません
小学生時からオタク全開だった私は本・DVD・ドラマCD・イメージCDなどを小遣いやお年玉を費やし、
タイミングが合えばクリスマスや誕生日に買ってもらってた。
中学入ってからは新聞配達のバイト代、高校入ってからはファミレスのバイト代を注ぎ込んだ。
親は「いい加減に本を捨てなさい」と言うが、一度軽トラの荷台が埋まって
過積載寸前レベルまで整理したので(ブ○オフで買取10万越えた)
「もう少し減らしなさい」と言うものの、私は「自分の部屋だから自分の好きなように片づける」で押し切った。
下手に本を奪うと寝食を忘れるレベルで本に依存してたので親も手が出せなかったらしい。
そして大学進学した後、地元就職したら家をリフォームすることになった。
その間住む家は今までの家&リフォーム後の家より狭い。当然私の部屋も狭い。
貸倉庫なんてものはない田舎だったので、近距離に住む祖母に「引っ越しが終わるまで預かってもらっていい?」と
風通りのいい二階の空き部屋を借り、除湿剤などをきっちり詰めて置かせてもらった。
うちの一族は、私も弟もいとこ達も祖母が大好き。
両親には反抗しても祖母が悲しそうな顔をすると何も言えなくなってよい子になる。
優しい祖母を悲しませるのは絶対に嫌で、親子喧嘩しても母が祖母にチクッたら速攻謝ってた。
これが前提。
リフォームが終わり、ウォークインクローゼットの中には作りつけの本棚をたっぷりつけてもらい、
これで大事な本やDVDを書店のように綺麗に並べられる!とウキウキして祖母宅へ。
祖母がきょとんとして「本?あの捨てた箱のことか?」と言った時が私の修羅場。
もう手に入らない、手○治○の復刊セット、スラム○ンクの完全版、銀○英○伝○のDVDセット
、独眼○政宗の完全版セット、ら○ま1/2のDVDセット、藤本ひとみのドラマCDセット…
全て、「厳重保管」と書いた箱に詰めていた。でも祖母はそれを見てなくて「預かった本は、確か捨てておいてほしいって言うてたな」と
壮絶な勘違いをして、本は持ち山まで運んで埋め(紙だから土に戻るという説)、DVDとCDはきちんと叩き割って資源ゴミの日に出していた。
買い揃えたら7桁は確実な本、DVD、CDの悲惨な末路に声も出ない私。引き取る為に同行していた母、爆笑。
「お、おかーさんが、あの本、捨てよったら、あんた、絶対、キ○ガイみたいに暴れるのに」と涙目で笑っていた。
「おばあちゃん相手やから何も言えんなあ」とひたすら笑う母。笑うしかなかったのだと思う。
私がどれだけ苦労してそれらを集め、大事にしていたか知ってるから。
祖母はうろたえて「捨てたらあかんかったのか。ごめんなあ、どうしようなあ、おばあちゃんお金下ろして買ってくるから
許してくれるか?」と泣きそう。お金出しても買い揃えられないよ…と言えなくて、「ううん、かまへんよ」と笑ったつもりだけど
たぶん泣いてた。
祖母はこつこつ貯めていた老後のお金(お葬式とか供養とか仏事、そういうのの費用)を
全額下ろしてきて私に土下座せんばかりに謝った。
おばあちゃんにこんなに謝らせて、でも「気にしないでいいよ、
捨てるつもりだったんだから」と言えなかった自分を未だに後悔している。
祖母の葬儀の後で、遺品の中に「○○(私)の大事なものを捨ててしまいました。
仏様にお祈りしても戻りません。どうしたらええですか」と書いてある
日記帳を見つけて号泣した。オタクな孫でごめんよおばあちゃん…
40 :19:2016/03/08(火)18:17:08 ID:fYo
慰めありがとう。
祖母は絶対に悪くないし、笑った母も「笑わないといけない」雰囲気だった。
そこで真顔で「どうして捨てたの!?」なんてやったら、祖母はもっと気に病んだと思うし。
「私がいくら言っても捨てなかったんだから気にしなくていいのよ」的な笑い方だった。
オクや古書店で揃えられるのはわかってる。ただ、私は「古本」がどうしても駄目だから
(図書館の本は割り切れるので潔癖症とかではない)
新品未開封でないとお金出したくない。新品未開封で10万、中古で1万で同じものがあったら10万出す。
あと、書き忘れてたけど薄い本(これ書かないとオタク要素薄いですね)も大量にあったので「買い直しができない」状態でした。
ただ、祖母にあの時とっさに「気にしないでね」って言えなかったことが、祖母をずっと悲しませていたことがつらかった。
母に捨てられてたらバーサーカーになってたと思う。でも捨てないでいてくれた母にも感謝している。
母が祖母に吹き込んだとかはない。その上で「捨てた」と聞いた時のポカーンとした顔ができたなら、母はアカデミー女優並だ。
本が日焼けしないように、私の部屋の窓ガラスにUV加工依頼してくれてた母を信じてます。