911: おさかなくわえた名無しさん 2013/07/11(木) 14:31:00.89 ID:Lv4NIPDi
書き込み失礼します。
長いのでいくつかに分けます。
私がしたのではなくて、見たものですが前に住んでいた団地で刃物を使った事件がありました。
それを撃退した鳶たちと警備の女の子の話です。
フェイク有り。
数年前の話です。
当時その団地では改修工事が行われていて、その事件の日は足場の解体をしていました。
私はヒョロガリのおっさんなので、がたいのいい若い鳶のお兄ちゃんたちは少し怖いと思っていましたが、
すれ違えば元気のよい挨拶をしてくれる人たちでした。
そんな彼らにいつもついて回る警備の女の子がいました。
綺麗で若い女の子なのに警備員をしてるという珍しさもあり、近所で話題になったりもしていました。
近所のおっさんたちは「今日、警備ちゃんとお話したんだよー。」なんてデレデレはなしていましたが、
私は挨拶をするくらいしかできませんでした。
それでも勇気を出して一度「今日は暑いですね。」と話しかけたところ
「そうですね。お体に気を付けてくださいね。」と返してくれて、
その日は仕事を頑張ろうなんて思ったりしたこともありました。
912: おさかなくわえた名無しさん 2013/07/11(木) 14:34:43.51 ID:Lv4NIPDi
ある日のこと、外から悲鳴や怒号が聞こえてきました。
何事かとベランダから声のするほうを見てみると、
私の部屋のすぐ下でその女の子が警笛を鳴らしながら足場で使う長い鉄棒?みたいなものを構えていました。
そしてあの細い体からでているとは思えないほどの大きな声で、
「刃物を持っています!逃げてください!子供を避難させてください!」と叫んでいました。
幸いなことに彼女のまわりに住人は少なくすぐに避難していったようでしたが、
彼女にあと数メートルのところまで迫っている犯人の手には、長い刺身包丁のようなものが握られていました。