772 :本当にあった怖い名無し :2010/06/13(日) 08:42:59 ID:zmXLzTHFO
もう何年前になるか、田舎のばあちゃんが亡くなった。生前、ばあちゃんはよくうちに遊びに来ていた。
ある冬の土曜日、朝6:00頃目が覚めて一階のリビングに行くと三歳になる下の娘が一人で勉強している。
「一人で淋しくないの?」
と聞いたら、
「ばあたんもいるもん」
って。
え?って思い、どこにいるか聞くとリビング続きの台所らへんに微笑みながら、白い服を着ているらしい。
恐る恐る近くに行ってみると、ある部分だけ、確かに線香とばあちゃんのにおいがする。
私はばあちゃんが大好きだった。でも、倒れたと連絡がきてから車で二時間、間に合わずに、ばあちゃんの死に目には会えなかった。
私は大泣きした。
だから会いに来てくれてると思った。少しうれしかった。
二三ヶ月後くらい、また娘が朝勉強していたから聞いてみた。
ばあちゃんはお母さんによろしくねと言って、上に行ってしまったらしい。
台所のにおいはもう無くなっていた。
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