413 281 sage 04/08/01 17:14 ID:NdvpeZk4
それから毎日俺は愛美ちゃんのことを考えるようになった。急に彼女がいじらし
くも思え、愛おしくてしょうがなくなった。そして、以前一緒に空き家でしたさ
まざまなことや、一緒に泊まって楽しかった事などを思い出すたびに、胸がキュ
ーッと絞められるような思いをした。同時にしばらく忘れていた下半身のムズム
ズする感覚がよみがえってきた。そう思い出すと、いつも女の子に囲まれ、ツン
とした美紀ちゃんを学校で見るたびに忌々しく思うようになった。そうなると不
思議なもので、今度は「あいつがいなければ愛美ちゃんと俺の仲はこうならなか
った」と思うようになった。
おれは愛美ちゃんを取り戻したいと思ったが、きっかけがつかめなかった。今は
学校であってもまったく無視だった。声をかけてもそっぽを向かれた。手に入ら
ないと思うと欲しくなるのが人間の性なのか、そうなると余計、愛美ちゃんのこ
とが恋しくて仕方なくなった。
414 281 sage 04/08/01 17:16 ID:NdvpeZk4
孝司は手紙を書いて謝れといった。でも、俺は作文が大の苦手だった。でも、他
にいいことが思いつかなかったので、俺は、散々悩んだ挙句、手紙を書くことに
した。原稿用紙1枚の作文を書くのも四苦八苦の俺が、10枚くらいの長い手紙
をかいた。今でも手元にある何回も消しゴムで消して汚くなった下書きを読むと、
11歳の自分がどんなに必死だったかわかる。その手紙は、今読むと恥ずかしく
なるような甘い台詞で埋められていた。
俺はまず自分が思ったことを正直に書いた。そして、愛美ちゃんが、世界で一番
大切な人間で、心から愛している。そして以前の自分達に戻れるなら、自分は何
でもする。というようなことを延々10ページに渡って書き綴ったのだ。俺はそ
れが書きあがってからも数日間、投函できなかった。どんな反応があるか心配だ
ったからだ。投函してから、返事が来るまで、毎日毎日が、まるで一年のように
感じた。
数日後やっと来た彼女の返事は女の子らしい便箋二枚にかわいい文字で丁寧に書
いてあった。
416 281 sage 04/08/01 17:24 ID:NdvpeZk4
手紙をもらうまでは、リョウ君がすごく醜いいやな人に思えていて、話もしたく
なかった。でも手紙を読んでリョウ君の気持ちがわかって、嬉しくて涙が止まら
なかった。リョウ君をどれくらい好きだったかわかった。今すぐリョウ君の所に
飛んでいきたい。でもリョウ君が来るのを待っている。ということが書いてあっ
た。
俺はこれを見て、ぶっ飛んでしまいそうだった。俺は早まる心を抑えて、電話の
受話器をとると、彼女の家の番号を押した。彼女の母親が出た。「あれ、リョウ
君久しぶりね、ちょっとまってね」といった。俺は、心臓がドキドキして、呼吸
困難に陥りそうだった。愛美ちゃんが電話口にでると、俺は上ずった声で「手紙
ありがとう」といった。それからやっとの思いで「いろいろゴメンね」といった。
受話器の向こうからは、「うん」という声がかすかに聞こえた。
417 281 sage 04/08/01 17:34 ID:NdvpeZk4
その後何を喋ったか覚えてないが、最後に、俺が「また仲良くしてくれる?」と
いうと、それまで鼻をすすりながら「うん、うん」とだけ繰り返していた彼女は
感極まってワーッと泣き出した。俺は「今からそっち行くよ」といって電話を切
った。
そのあと俺は自転車を飛ばして愛美ちゃんの家まで行った。彼女は外で待ってい
た。もう泣いていなかった。彼女はばつが悪そうに、上目遣いで俺の顔を見た。
その何かを訴えかけるような目が堪らなく魅力的だった。あらためて、愛美ちゃ
んてなんて可愛いんだろうと思った。彼女は俺が近寄ると、何もいわずに抱きつ
いてきた。そして、しばらくそうしてから、ふと思いついたように、俺の手をと
ると家の裏の方に引っ張って行った。そこは、彼女の家と裏の柵の間の狭い空間
で、周りから見えなかった。「ねえ・・・、キスして」といって目をつぶった。
419 281 sage 04/08/01 17:37 ID:NdvpeZk4
俺にとってキスなんて生まれて初めてだ。俺は、急に息が苦しくなって、俺は胃
袋の下の部分がムズムズする感覚を覚えた。俺はテレビとかのシーンのみようみ
まねで、恐る恐る彼女の唇に軽く自分の唇を重ねてチュッっと吸った。俺が唇を
話そうとすると、愛美ちゃんは「絶対逃がさないぞ」といわんばかりに俺の頭を
両手で抱えて、ギュウっと唇を押し付けて激しく吸った。俺は一瞬びっくりした
けど、自分も同じように思いっきり吸った。
久しぶりに股間がムズムズし股間に血液が流れ込むのがわかった。やっと苦しく
なって唇を離した頃には、オチンチンがビンビンになってズボンの前を押し上げ
ていた。
彼女は、俺の顔をジーッと穴が開くほど見つめながら、ハアハアと激しく息をし
ていた。その瞬間の彼女の、まるで仕切り直前のお相撲さんのような必死な表情
を俺は今でも忘れない。俺はそのとき、無性に彼女の中に入れたいとおもった。
420 281 sage 04/08/01 17:48 ID:NdvpeZk4
すると、まるで、俺の心を読んだかのように、彼女はかべに手を突いてお尻をこ
っちに突き出した。俺はそれがどういう意味かすぐわかった。俺は慌ててズボン
を下げてパンパンになったオチンチンを出した。そして、ハアハアと口で息をし
ながら、彼女のスカートをめくって、両手で紺色のブルマに手をかけるとパンツ
ごと一気に下ろした。そこには、彼女の見慣れた「オチンチン」の入り口が割れ
目からちょこっと顔を出していた。心臓が壊れそうなくらいドキドキなった。
俺は、早まる気持ちを一生懸命抑えながら、自分で皮をむくと、もう無我夢中で
自分のオチンチンを彼女の中に突っ込んだ。この上なく気持ちよかった。彼女も
気持ちよさそうに「はぁー」と大きなため息を漏らした。まるで薬の切れた麻薬
患者が、やっと薬にありついたような感じだった。
421 281 sage 04/08/01 17:49 ID:NdvpeZk4
彼女は、よほど気持ちいいのか、悩ましげに腰をよじるようにしながら、そのか
わいいお尻を俺の下半身にグイグイ押し付けてきた。そして自分でお尻を左右に
ゆっくり動かして、そのたびに気持ちよさそうに「アァ、アァ」と喘ぎ声をもら
した。
俺は愛美ちゃんの腰をしっかり持って、自分の下半身を彼女のお尻に一生懸命押
し付けた。そしてそのうち、俺は絶頂に達し電撃のような快感がほとばしった。
愛美ちゃんはその後もしばらく動いていたけど、ブルブルと全身身震いした後、
股間をビクビクビクと痙攣させていってしまった。
そのあと俺達はその場で抱き合った。その瞬間、彼女はそれまで張り詰めていた
気持ちが緩んで感情が一気に噴出したのか、わーっと泣き出した。彼女は俺を抱
きしめて泣き続けた。俺も嬉しくて一緒に泣いた。
717 281 sage New! 04/08/04 20:38 ID:hpF2aS6l
それから俺達は夢のような毎日を過ごした。毎日、学校への行きかえりはもちろ
んのこと、学校でも逢引するようになった。もうすぐ6年生になるその頃、同様
に思春期を迎えつつあった同級生はいろいろといたずらを仕掛けてきた。愛美ち
ゃんは、下駄箱に俺の苗字を書かれたし、俺達が歩いてると「ヒュー、ラブラ
ブ」といってからかわれた。誰かが嘘のラブレターをでっち上げて、いやらしい
文章を大声で読み上げたりした。でお俺達は全然気にもしなかった。俺達は二人
の世界に入り込んでいて、外部の雑音は全然気にならなかった。逆にまるで、家
の中から、外を吹き荒れる嵐を眺めているように、ひそかに楽しんでさえいた。
718 281 sage New! 04/08/04 20:39 ID:hpF2aS6l
今考えてみると、美紀ちゃん事件を機に俺は精神的に随分と成長した。その時を
境に愛美ちゃんは俺の恋人になった。俺はそのとき, 紛れもなく思春期の恋を
していた。言葉では良く表せないが、授業中でも愛美ちゃんのことを思うと、切
なく胸がキューンとなった。彼女が愛しくて愛しくて仕方が無かった。それは以
前みたいにただエッチな遊びをしたいという、好奇心と性欲だけに基づいた感情
とはまったく別物だった。その頃は一緒にいるだけで幸せ気分いっぱいだった。
親達も、二人が仲直りしたあと、以前にもましてべったりしているのであきれ返
っていたが、放っておいてくれた。俺達の相変わらず二人になるとエッチな遊び
を続けたが、エッチの質が少しずつ代わっていったような気がする。以前みたい
にただ入れれば良いというのではなく、もっと濃厚になってきた。
719 281 sage New! 04/08/04 20:40 ID:hpF2aS6l
例えば一番大きな違いは、キスをするようになったということだろうか。親達の
目の届かないところにいくと、俺達はキスをした。知らないうちにフレンチキス
をするようになっていた。愛美ちゃんの舌は俺の口の中にニュルニュルっと入っ
てきてまるで、軟体動物ように動き回った。俺の舌とその軟体動物は絡み合って
遊んだ。そうすると、当然下半身が黙っていなかった。しばらくそうやっていて、
我慢の限界に達すると、とっちからとも無くパンツを下げて、下でも結合した。
そして向かい合って入れたまま俺達はさらにキスをした。そして、舌や口の周り
の筋肉が疲れて痛くなるまでお互いの口をむさぼった。それがあまりにも刺激的
なので、俺達はすぐいってしまった。変な話だが、それまでオチンチンをオマン
コに入れるということは散々やってきせいか、キスの方が新鮮で刺激があった。
でもやはり快感が欲しくてオチンチンを入れずにいられなかった。やはりエッチ
あってのキスだった。エッチの方が主食でキスがおかずといったような感じだろ
うか。
767 281 sage New! 04/08/07 09:52 ID:Hdz1xAfM
でも、そんな幸せな日々もそう長くは続かなかった。2月が終わろうという頃だ
ったと思うが、俺の父親がひとこと、「オマエには気の毒だけどな、愛美ちゃん
ところは東京に引っ越すことになったよ」といった。新学期は向こうの学校に行
くということだった。俺にはその言葉が信じられなかった。まさに晴天の霹靂と
はこのことだ。俺は、せっかく一緒になれた俺達を引き離そうとする運命の女神
を憎んだ。
俺達はそれから、無い知恵を絞って、なんとか離れ離れにならないですむ方法を
考えようとした。俺は、愛美ちゃんのうちにいって、愛美ちゃんのお父さんに頭
を下げた。愛美ちゃんのお父さんは、優しそうなおじさんだったが、その彼が、
申し訳なさそうに俺に向かって、「君の気持ちはよーくわかるけど、おじさんに
もどうしようもないんだよ。会社の決定だからね」といった。愛美ちゃんだけこ
っちに残ってうちで暮らすという案は、俺の両親に却下された。
768 281 sage New! 04/08/07 09:54 ID:Hdz1xAfM
残るは駆け落ちしかなかった。もちろん「駆け落ち」なんて言葉は知らなかった
けど、「二人でどっかに行こうか」と考えた。でもどこに?お金は?そうやって
考えていったら、結局、子供の俺達にはとても無理だった。俺は、毎日恨めしそ
うにカレンダーをみてはため息をついた。俺達にとって、死刑宣告をされたのと
同じだった。後残されたのは、刻々と迫る離別の日までの時間をいかに有効に活
用するかということだけだった。俺達は、寸暇を惜しんで逢引を続けた。
愛美ちゃんの家は、引越しの準備で忙しかったから、春休みに入ってから、愛美
ちゃんはうちに泊まりに来た。俺達は毎日、将来の事を話し合った。夏休みには
どっちかの家に遊びに行こうと約束した。愛美ちゃんは、毎日手紙を書いて、一
週間に一回は電話するといった。俺は作文は苦手だったけど、愛美ちゃんが相手
だったら返事が書けそうなきがした。そして、もっと大きくなって高校を卒業し
たら結婚しようと約束した。
772 281 sage New! 04/08/07 10:15 ID:Hdz1xAfM
俺達は、発情期の犬や猿のように、エッチをした。母親が午前中パートにでかけ
ると、家には誰もいなくなって、(弟は保育園か?)思う存分エッチができた。
それに飽きると、外に遊びに行った。
その頃、近くにチリ紙交換の会社があって、古雑誌が、倉庫からはみだして、裏
の敷地にまではみ出して散らばっていた。時々、かなりエロい漫画や雑誌の類が
混ざってることがあった。裏は、空き地になっていて、建材の様なものが積んで
あったりしてあって、周りからすぐ見える場所じゃなかったので、俺達はそこに
いって、そういう雑誌をみつけると、そこにしゃがんで、一緒に興奮して息を飲
んでの見た。
今考えると、かなりソフトなもので、もろの写真とか無かったし、絵も、肝心な
部分は、省略されていて、かなりの想像力を要求されるようなものだったと思う
が、それでも子供だった俺達にはすごく新鮮で、興奮材料としては申し分なかっ
た。
773 281 sage New! 04/08/07 10:18 ID:Hdz1xAfM
俺達は、興奮すると、その場ではめた。エロ漫画の登場人物を真似て、新しい体
位を研究したりした。俺がピストン運動という概念を覚えたのもその頃だろう。
壁に手をついた愛美ちゃんのお尻を抱えて、バックで突きまくった記憶がある。
こうやって、楽しかった最後の一週間はあっという間に過ぎ去った。
愛美ちゃんの家族が引っ越す前の晩、一緒にお風呂にもはいって、パジャマも着
て両親に「おやすみなさい」をいってから部屋にいくと、俺達は抱き合った。こ
れが最後だった。泣いても笑っても、明日から俺達は離れ離れになるんだ。俺達
は何もいわずにしばらく抱き合っていた。それから俺達は見つめ合った。愛美ち
ゃんは今にも泣き出しそうな顔をしていた。
774 281 sage New! 04/08/07 10:24 ID:Hdz1xAfM
俺たちは、いつもよりもゆっくりキスをして、そのあとエッチをした。でも、そ
れは快感を得るためというよりも、そうしていないと、そのまま、二人が一生離
れ離れになってしまう様で不安で仕方なかったからだった。お互いがいったあと、
つながったまま、いろんな話をした。今までの、いろんな楽しかった事。分かれ
てからどうするか。学校を卒業したらどうするかなど、その頃毎日話していたこ
との総ざらいだった。
布団に入っては見たものの、俺達は眠れなかった。あれは、たぶん夜中2時か3
時を回った頃だろうか、彼女が、もう一回俺との最後の思い出を作りたいといっ
た。俺達はごぞごぞ起きだして、服をきて、ジャケットに身をつつむと、物音を
立てないようにそうっと真っ暗な外に飛び出した。3月下旬なのに、真夜中の空
気は思ったほど冷たくなかった。俺達はいつも遊んでいた場所を歩いて一回りし
た。前の社宅まで行ってみた。普段は交通の激しいバイパス道路も、今は車が一
台もなく、不思議だった。俺達はそれから学校まで歩いていった。
775 281 sage New! 04/08/07 10:56 ID:Hdz1xAfM
学校の校舎は、真っ暗闇にたたずんでいた。俺達は、校舎の端の入り口を試しに
引っ張ってみると、意外な事にすっと開いた。俺達は中に入ると、真っ暗の階段
を上って、俺の教室に行った。夜の校舎の中は、いくら鉄筋の新しい校舎だとは
いえ、不気味だった。俺達は暗い教室に入った。同じ教室が昼間見るのとは、全
然違う場所にみえた。俺達が仲直りをして以来、愛美ちゃんはしょっちゅう俺の
教室に来てたからもうおなじみだった。
愛美ちゃんは、俺の席までいくと、机と椅子を、まるで大切なもののように、撫
でた。そして机にちょこんと腰掛けると、俺のほうに向かって両手を差しのべた。
俺は立ったまま彼女をぎゅうっと抱きしめた。彼女は俺の腰に両足を回して、俺
の下半身を引き寄せた。
いつもだったら、興奮するこういう何気ない動作の一つ一つもこのときだけは、
悲壮感を伴って俺達を余計暗い気持ちにした。俺達はそのままお互いの唇を求め
た。いつもよりも激しくお互いの舌を絡めあった。
777 281 sage New! 04/08/07 10:59 ID:Hdz1xAfM
俺は、さっきから愛美ちゃんのあそこに押し付けられて堅くなった俺のオチンチ
ンをズボンから引っ張り出した。愛美ちゃんは、パンツの股を横にずらして、入
り口を露出させると、もう一度「キスして」といわんばかりに俺の方に向かって
口を突き出した。
俺は、一人であせっているオチンチンをとりあえず彼女の入り口にあてがってあ
げて、愛美ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。そして、俺の舌を彼女の口の中に押
し込むのと同時に、オチンチンをゆっくりと彼女の中にうずめた。その瞬間「ウ
ーン」と俺の口でふさがれた愛美ちゃんの口からうめき声ともため息ともいえな
い声が思わず漏れた。
こうやって、俺達は真夜中の教室で、二人のいつもの儀式を始めた。二人が一回
いった後、俺は自分の椅子に座った。そして愛美ちゃんは俺の上にまたがった。
俺は愛美ちゃんを抱きしめた。彼女は、俺の既に準備の整ったオチンチンを中に
自分で導くと俺の体にしがみついた。俺はまた彼女の口を自分の口でふさいだ。
778 281 sage New! 04/08/07 11:02 ID:Hdz1xAfM
二人が学校を出た時はもう既に東の空が少し薄明くなっていた。俺達は、冷たい
空気の中をてをつないで無言のままゆっくり歩いて家の方へ向かった。
「私は絶対泣かないよ」と愛美ちゃんはポツリと言った。そして「だって、また、
夏休みになったら会えるじゃん」と付け加えた。
俺は、「うん、そうだね夏休みなんてあっという間に来ちゃうよね」といった。
彼女は、「それに私たち、そのうち結婚するんでしょ?」といった。
俺が「うん、もちろん」というと、
彼女は「絶対だよ。忘れないように指切しよう」といって、立ち止まって小指を
突き出した。俺達は、指切りをした。俺はこの時の彼女の細い小指の感触が今で
も自分の小指に残っている。
俺達が家につく頃までにはすっかり明るくなっていたが、親はまだ寝ていた。俺
達は体が冷えたのか急にさむくなって、布団に服を着たままもぐった。二人とも
知らないうちに眠ってしまった。
781 281 sage New! 04/08/07 11:07 ID:Hdz1xAfM
騒々しい物音で、目が覚めた。母親が雨戸を開けていた。「ほら、もう起きなさ
い」といった。おれは、引越しの日だと気がついて、もう愛美ちゃんがいなくな
ってしまったのではと、あわてて振り返ったら、みたら彼女は俺のすぐ横でまだ
スヤスヤと寝息を立てて寝ていた。母親は、俺が服のまま寝ていたのに気がつい
て、「あれ、パジャマはどうしたの?」といったが、俺が答えを考えているのを
みて、それ以上詮索せずに、「愛美ちゃん起こしてあげてね。」といい残して部
屋から出て行った。
俺は、愛美ちゃんの寝顔があまりにもかわいかったので、思わずキスをした。そ
うしたら、彼女は、薄目を開けて、俺の口に吸い付いてきた。俺達はまたしばら
くそのままお互いの口を求め合った。
782 281 sage New! 04/08/07 11:10 ID:Hdz1xAfM
朝食を食べたあと、彼女の出かける仕度も終えて、子供部屋で最後のひと時を、
名残惜しんでいたら、ついにお迎えがやってきた。
愛美ちゃんのお父さんの車が玄関の前に外に見えた。玄関で俺の両親と愛美ちゃ
んの両親の話し声が聞こえた。俺達は、子供部屋で息をひそめて、互いの両手を
とってしっかり握り締めていた。そのうち、俺達を呼ぶ声が聞こえた。
俺達はお互いをぎゅうっと抱きしめた。俺達に覚悟はできていた。
愛美ちゃんはひと言「絶対泣かないよ」といった。でも、「ニコニコ笑ってバイ
バイしようね」という彼女の顔は、今にも泣き出しそうだった。
皆で玄関の外にで、彼女のバッグを車に入れたら、愛美ちゃんは、もう向こう側
の人だった。両親にはさまれて愛美ちゃんは寂しそうに立っていた。何もわから
ない愛美ちゃんの妹はお母さんの足にまとわりついて嬉しそうだ。
783 281 sage New! 04/08/07 11:20 ID:Hdz1xAfM
親達が大人同士の挨拶をしている間、彼女は今にも泣き出しそうな顔をして、俺
の方を見ていた。そして、いよいよ、挨拶が終わると、俺の父親は、よせばいい
のに、わざわざ俺達に向かってこう言った。
「おまえたちも、お互いにいい友達にめぐり合えて本当によかったな」そして、
「本当に、楽しかったなあ」とまるで自分の事の様に付け加えた。
その言葉を聞いて、それまで必死にこらえていたのに、顔の筋肉が自分の意思に
反して引きつっていった。もう遅かった。目頭から熱いものがジワーと湧き出し
目の前の情景が急に歪んだ。俺の顔をじーっと見つめていた愛美ちゃんの顔も、
急にくしゃくしゃに歪んだと思ったら、俺達は、ほぼ同時にわぁっと大声を上げ
て泣き出した。いったんたが緩んでしまうと、止め処もなく後から後から涙が溢
れ出した。
786 281 sage New! 04/08/07 11:31 ID:Hdz1xAfM
愛美ちゃんは思わず、俺の方に走りよって、俺に抱きついた。俺はしっかり彼女
を抱きしめた。「リョウ君、好きだよ、大好きだよ、わあああーん」といいなが
ら愛美ちゃんは体をガタガタと小刻みに震わせて泣きじゃくった。俺もなにかい
いたかったけど、言葉にならならず、「うん、うん」と頷くのが精一杯だった。
母親たちもそれをみてもらい泣きをして目頭を交互にぬぐっていた。ひとしきり
泣いて少し落ち着くと、おれはまだ、ヒクヒクしている愛美ちゃんに、一言「絶
対泣かないって言ったじゃん。笑ってバイバイなんだろ」といった。彼女は、
「だって、リョウ君が泣いたんだもん、つられちゃったじゃん、バカ」といって
笑い泣きした。
彼女は家族と一緒に車に乗り込んだ。俺達はもう泣かなかった。俺は角まで車を
追いかけていった。そして、そのあと、ずっと向こうの角を曲がって見えなくな
るまでそこに佇んでいた。そうして、「ああ、行ってしまった」と思うと、どう
いうわけか少し、すがすがしい気分になった。
コメント一覧
結局捨てたんじゃねーか!ばかちんが!
バカだけどタイトルで
「続きもの」
「長い」
「くだらない」
ってのをさりげなく示唆する辺りのセンスは認めるぜ。
だからもう投稿すんな氏ね
わざとかわざとなのか?
時間を返して
No.11297
辻元、コテ忘れてるぞ
エロゲで泣くような奴って都市伝説だと思ってたけど、実在するんだな
こんなとこで自分を主張してなんか得することでもあるのかな
一切の打算なく、お互い永遠の愛だと信じて疑わないあの頃の気持ちはもう一生来ないだろう…。
そんな31歳の俺…明日は見合いパーティーだ。死にたくなってきた。
いきなり年収を聞かれるパーティーですか
深夜に教室までたどり着けるわけねーしクソ投稿者は鍵ってもんを知らんのかね。
エロ本にでも投稿しとけやクズ
その通り。
年収を答えた瞬間、一喜一憂する相手。そして家庭的でそこそこな顔を妥協条件とする俺。
マジでヤバい。涙出てきた。
ちなみに色々な意見あると思うけど、俺はこのスレの話はすごくリアリティがあると思う。自分とは半分くらいしか体験はかぶらないが、状況描写にいちいち納得させられる。
なんか仮に金持っててもお前と結婚したくないわ
同じコピペ投稿サイトだから、ここでも評価されると思ったか?
ここは、あそこと違ってエロ妄想はウケんぞ
だよな。
周りの女よりも、自分の腐った恋愛観にも泣けてきたのさ。
ちなみに31で年収は500万もない。ただのゴミカス野郎さ。
その一方でホンワカコピペを礼賛してるわけだ。
異常者だな。全員死ね。寒気がするわ
ホンワカコピペ大好きで小学生sexネタ長文コピペ連投批判(言葉には問題あるが)する人達が異常者…だと(°д°;)