371 281 sage 04/07/31 18:23 ID:LsgDiPk5
その日、お風呂で二人っきりになった俺達は、お互い湯船の中で向かい合って座
り、愛美ちゃんが俺の腰に脚を回すような格好で入れていた。暖かいお湯の中だ
といつもと違うせいか、二人とも気持ち良くてすぐいってしまった。あまり楽し
かったので、ずっとやり続けていた。でもちょっと調子に乗りすぎてしまった。
しばらくして、いつまで経っても風呂から出てこないので心配して母親が様子を
見に来た時は、二人とものぼせて、湯船の中でぐったりしていた。俺は、母親の
叫ぶ声と、父親に抱かれて運ばれているのをおぼろげながら今でも記憶している。
後で聞いた話だと、母親が発見した時、湯船のなかで、愛美ちゃんは俺の上に覆
いかぶさるようになってたらしい。子供達が二人で仲良く抱き合って気絶してい
る姿を、微笑ましいとさえ思ったのだろうか、母親はさんざん「あんた達は、本
当に仲いいんだから」といって俺達をからかった。親達は、子供たちが気絶する
まで湯船の中でセックスをしていたなんて想像すらできなかったに違いない。
372 281 sage 04/07/31 18:24 ID:LsgDiPk5
ある時などは、浴槽の中で、縁につかまってお尻を突き出した格好の愛美ちゃん
にバックで入れていた。普通ならば洗面所の戸が開く音で、人が来るのがわかる
のだけど、その時は、洗面所の戸が開いていたのか、なんの前触れもなしに、い
きなり風呂場の戸がガラガラとあいて母親が顔を出した。浴槽の向きから、愛美
ちゃんも俺も、母親とほぼ向かい合った状態だった。俺は、心臓が止まる思いで、
オチンチンを彼女に入れたままの状態で身を堅くしていた。そうしたら、以外な
ことに、母親は「あんた達、そろそろ出なさいよ。またのぼせちゃうわよ」とい
うと、そのまま行ってしまった。「フュー」。俺達は懲りずにその後もお風呂の
中でのエッチを続けたけど、少なくともそれ以降のぼせて気絶することはなかっ
た。
377 281 sage 04/07/31 18:37 ID:LsgDiPk5
今考えると、よく一度たりとも見つからずにずっとエッチを続けることができた
と思う。特に、例の空き家が無くなってからは、もっぱら、うちでやっていたわ
けだし、それも、今考えると、股間で縫い付けられてたんじゃないかと思うくら
い、一緒にいるときは、結構のべつ幕なしやっていたのだから。例えば、夕方、
リビングで座椅子に座ってテレビを見てるときも、そこに他に誰もいないと愛美
ちゃんは俺を座椅子代わりにするように、太腿の上に乗っかってきた。そして、
申し合わせたように、俺は半ズボンの裾を引っ張り上げ、チンチンを出して、彼
女はパンツをずらしてそのまま入れていた。
378 281 sage 04/07/31 18:38 ID:LsgDiPk5
あるいは、子供部屋で、二人で本を読んだりしてるときもそうだ。彼女は本が大
好きで、いろんな本を持ってきて俺の前で朗読してくれた。そのときも、俺がい
すに座ると、彼女は俺にお尻を向けて俺の太腿の上にまたがって座り、彼女はパ
ンツをずらして、俺はチンチンを出して、当たり前のようにしてはめた。そして
チンチンを入れたままの状態で、ヘレンケラーの伝記などを読んだりしていたの
だから、あの頃は殆ど癖のようになっていたと思う。
401 281 sage 04/08/01 16:32 ID:NdvpeZk4
ちょっと話が前後するが、5年生になって間もなく俺は初恋をした。5年生にな
ったときのクラス替えで一緒になった美紀ちゃんという子だった。彼女はクラス
で一番かわいくて目だったので、最初に見たときから気になっていた。色白でポ
ニーテールが似合うその子は、ショートカットで色の黒い愛美ちゃんと比べてず
いぶん都会的に見えた。でもこれは変な話で、美紀ちゃんは地元の人で、方言を
喋ったけど、愛美ちゃんは俺と同じ東京出身で二人の間では標準語を喋ってた。
美紀ちゃんも、クラスでどんどん手を上げて意見をいうような活発な子だったが、
いつも男の子と一緒に走り回り、木に登ったり、変なところにもぐりこんだりし
ている愛美ちゃんと比べたら比較にならないぐらい女の子らしかった。大体、愛
美ちゃんは俺の頭の中では解剖学的に女性というだけで、殆ど男の子と同じよう
な存在だった。
403 281 sage 04/08/01 16:37 ID:NdvpeZk4
そのうち、授業中に彼女の方をちらちらと見ると、必ず彼女も自分の方を見てい
るのに気がついた。そして、授業中に目が合うと、あっかんベーをするようにな
った。俺もあっかんべーをして返した。俺はそれがなぜかドキドキして楽しかっ
た。
あれは運動会の頃だと思うが、俺はクラスの男子が集まって「お前の好きな子誰
だ」という話で盛り上がっていた。皆、「そんなのいるかよ」とかいって誤魔化
していたのに、俺は、正直に「美紀ちゃん」といった。そして「男子だけの秘密」
だったはずなのに、俺が美紀ちゃんを好きだという噂はすぐ広まった。
数日後、俺は美紀ちゃんに、使われていない教室に呼び出された。そこで俺は彼
女の愛の告白(の様なもの)を受けた。この時の情景も俺の記憶にはっきりと残
っている。
それは、よくある「OOくんが好きです」式の告白ではなく、もっと子供らしい
ものだった。
404 281 sage 04/08/01 16:40 ID:NdvpeZk4
彼女は教室に入って扉をしめると、「私の好きな子教えてあげようか」といった。
俺はドキドキして「うん、教えて」というと、ずいぶんもったいぶってから、
「4組の山崎みつる君とぉー、2組の慎吾君とぉー、3組のとおる君とぉー」と
3,4人の名前をあげて、一番最後におまけのように「あとリョウ君」と俺の名
前を付け加えた。彼女が名前を上げた子は、みんなカッコいい子たちで、いかに
も女の子にもてそうな人気者ばかりだった。だから自分の名前は殆ど耳に入らず、
心の中で嫉妬していた。俺は、結構賢く成績も良く、授業中は目立ったけど、背
が低く、運動もたいして得意じゃなかったので、お世辞にも「カッコいい」部類
ではなかった。何しろ、俺のとりえは、4歳の頃からやっていたピアノだったの
だから。
俺ががっかりして、なんとこたえていいのかわからず黙っていると、「でも一番
好きなのは最後の子」といった。そして「わかった?」というと一人で教室をで
ていってしまった。
405 281 sage 04/08/01 16:50 ID:NdvpeZk4
まだ、精神的に子供で、しかも鈍感な俺にはその意味が最初よくわからなかった。
俺ががっかりした顔をしたいたから、最後に一言付け加えたんだろうと思った。
でも、彼女が、なんで何でわざわざ俺を呼び出して、彼女の好きな子を教えてく
れたのか良くわからなかった。そのうち、ひょっとしたら、彼女の言葉を額面ど
おりとっていいのかなも思うようになった。そう思うと、天にも昇るような気持
ちになった。で、その思いは的中していたのだ。それから、毎日のように、美紀
ちゃんは俺をさそって、その教室に連れて行った。でも5年生の俺達は別に何を
するということも無かった。二人でたわいもない話をしたりするくらいだった。
俺は彼女と向き合っているだけでドキドキした。俺は、それから毎日彼女のこと
ばかり考えた。毎日学校で彼女に会えるのが嬉しくて、うきうきしながら学校へ
いった。
406 281 sage 04/08/01 16:52 ID:NdvpeZk4
このあと俺は、人生最初の大失敗を犯してしまう。
美紀ちゃんの告白があった頃も俺と愛美ちゃんは相変わらず泊りがけでお互いの
家を行き来して、エッチな遊びを続けていた。でも俺にとって、愛美ちゃんは同
じ秘密を共有するcomrade(戦友、同士)のような存在で、何でも話すことので
きる、すごく仲良しな友達だった。上でも書いたように、エッチな遊びができる
ということを除いて、彼女が女の子だという意識がまったく無かった。彼女も同
じような気持ちだろうとおもっていた。
だから、美紀ちゃんの告白をうけて有頂天になって舞い上がっていた俺は、嬉し
くて黙っていうることができず、愛美ちゃんに一部始終を話してしまったのだ。
愛美ちゃんは普通に聞いていた。「良かったね」とも言った。あのときは完全に
舞い上がっていたので、会うたびに美紀ちゃんのことばかり話していたに違いな
い。それから2,3週間別に愛美ちゃんの態度は変わらなかったし俺も同じよう
に接していた。
407 281 sage 04/08/01 16:54 ID:NdvpeZk4
ところが、俺には理解に苦しむ自体が発生した。ある日、美紀ちゃんが露骨に俺
の視線を避けた。俺が彼女の方を見ると、「フン」と横を向いた。俺には何が起
こったのか皆目見当がつかなかった。俺が休み時間に彼女を捕まえて、「僕が何
かした?」と聞いても、恐い目つきで睨み返すだけで、向こうに行ってしまっい、
まったく取り付く島がないとはこのことだ。美紀ちゃんは女子の中でも人気者だ
ったから、取り巻きが一杯いた。その女の子達からも俺は冷たい視線を浴びるよ
うになった。俺は、愛美ちゃんにその話をしたけど、あまり親身になって聞いて
くれなかった。
その後も俺は、何回か美紀ちゃんを捕まえては問いただそうとしたが、「自分の
胸に聞いてみな」というのが彼女のくれた唯一の答えだった。
408 281 sage 04/08/01 16:56 ID:NdvpeZk4
数日間そうやって悩み続けた末、何が起こったのか少しずつわかり始めた。取り
巻きの一人に「あんなひどい事しといて、まだ美紀ちゃんに付きまとうなんて最
低」というようなことをいわれた。「『ひどいこと』って別に何にもしてない
よ」というと、彼女は「4年生の愛美って子に言ったんでしょ?」といった。問
い正したわかったのは、どうも愛美ちゃんと、彼女と仲の良い同級生2,3人が、
俺が愛美ちゃんに教えた美紀ちゃんの愛の告白の台詞をそのままネタに使って、
美紀ちゃんをからかったようなのだ。美紀ちゃんにしてみれば自分が思いを込め
て言った事を全然関係ない下級生の女にべらべら喋ったわけだから、怒って当然
だった。
ひとつ加えておくと、その頃、俺と愛美が仲が良いということは、学校では知ら
れていなかった。というのも彼女とは学年が違うせいもあって、下校はばらばら
だったからだ。朝は一緒に行ったが、たいてい他の子供たちとも一緒だった。
409 281 sage 04/08/01 17:00 ID:NdvpeZk4
とにかく俺は信じられない思いだった。幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落と
された気持ちだった。でも美紀ちゃんに対してなんの言い訳もしようがなかった。
俺は愛美ちゃんに話したことを、ものすごく悔やんだ。愛美ちゃんを信用しきっ
ていた俺が馬鹿だと思うと同時に、愛美ちゃんに対する怒りがこみ上げてきてし
かたなかった。でも俺には、そのときなんで愛美ちゃんがそんなことをしたのか
わからなかった。
俺はその日、問いただすために愛美ちゃんのうちにいった。愛美ちゃんは事実を
否定しなかった。でもそんなことをした理由もいってくれなかった。ただ「だっ
てあの子、嫌いなんだもん」といった。それから美紀ちゃんの悪口をいろいろ言
った。俺には愛美ちゃんがわからなくなった。俺が何を言ってもだめだった。俺
がああいうと、こういう、こういうとああいうで、俺は終いに頭にきて「愛美ち
ゃんなんか嫌いだ」と吐くき捨てるようにいって帰ってきた。
410 281 sage 04/08/01 17:05 ID:NdvpeZk4
その週末、愛美ちゃんはうちに来なかった。その次の週末も来なかった。その次
の次も、さらにその次の週末も彼女は来なかった。学校でたまたま顔をあわせて
も彼女は知らん振りをした。俺の母親は最初、「愛美ちゃん最近来ないわね」と
かいっていたが、俺が「しらねえよ、あんな奴」とかいうので、そのうち何も言
わなくなった。
おれは、どうでもいいと思った。その時は愛美ちゃんが憎たらしくてしょうがな
かった。あいつのせいで俺の幸せがめちゃめちゃにされたと思った。でもそれ以
上に、愛美ちゃんにそもそも話した自分が馬鹿だと悔やんだ。でも悔やんでも悔
やみ切れなかった。その頃覚えた「覆水盆に帰らず」という言葉を心の中で繰り
返した。
結局そのまま愛美ちゃんとは一言も喋らないまま正月を迎えた。
412 281 sage 04/08/01 17:12 ID:NdvpeZk4
愛美ちゃんがいなくなったので、以前から同級生の中で一番気の合う孝司という
子とよくつるむようになった。あるとき、話が美紀ちゃんの事に及んだ。彼は、
美紀ちゃんと俺の間に起こったことはしらなかった。俺は事の顛末を話して聞か
せた(もちろん愛美ちゃんとのエッチの話はしなかった)そして「全部、バカ愛
美のせいだ」といった。孝司は同い年とは思えないくらい大人びている奴で、学
級委員長とか生徒会長とかをやるタイプだった。彼はいつもかしこいことを言う
ので俺は一目置いていた。孝司は俺の話を聞き終わると、「おまえ、鈍感だな。
愛美ちゃん、お前が好きなんだよ。お前がもし好きで仲良くしている子から、他
の奴が好きでカッコよくてとか言われたらどうする?愛美ちゃんがかわいそう
だ」というような事をいった。愛美ちゃんに対する怒りもおさまりつつあった俺
は、これを聞いて、自分のした事の愚かさ気がついた。そして愛美ちゃんにたい
して申し訳ない気持ちで一杯になった。それからだった、俺の愛美ちゃんに対す
る気持ちに変化が出てきたのは。
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なら真性クズ人間やわ