497 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 20:42:37 ID:5BJItJy4
あるクリスマス・イブの夜私がリビングでのんびりしていると、今年で12歳になった娘が駆け寄ってきた。
「ねぇパパ、今年もサンタさん来てくれるよね!」
もちろん来てくれるさ、そう言って微笑みかける。
「けど佳奈ちゃん、早く寝ないとサンタさん来てくれないわよ」
これは妻の言葉。娘は笑顔でうんとうなずくと、彼女に連れられ寝室へ向かった。
私はサンタに感謝していた。こうして二人の笑顔を見れることが、私にとってのクリスマスプレゼントなのだ。
ところで、人はいつまでサンタさんを信じているものなのだろうか。
私自身は小学校に入った段階でなんとなく察していたものだが、平均など知るよしもない。
しかし、中学生の頃には大概の人はサンタの正体を知っているものではないだろうか?
実は私は少し前に、サンタの正体をばらすべきではないか、と家族会議を持ちかけたことがある。
結果としては『あの子の夢を壊したくない』の一点張りで、結局こっちが折れた。
確かに一人娘というものは可愛いものだ。それは私も良く分かる。
だが、最終的にはそれで恥をかくかもしれないのだ。教えてやるのも親心というものではないか。
それから約1時間、先程から隣に座るサンタさんはそわそわしている。
こちらとしてももう頃合いだと思っていたので先に腰を上げる。
「じゃあそろそろ行きましょうか、義父さん」
そして二人のサンタはそれぞれの娘の枕元にプレゼントを置くのだった。
コメント一覧
夢を壊したくないとかいってるけど学校でバカにされるほうがつらいと思う
うちはたまたま親がサンタのフリをしてたけど、本物のサンタはどこかに絶対いる
当たってた
幼稚園のハト組の唯一のサンタ否定派だった
先生もサンタは居るとか嘘つくし
でも、喜んでるのが顔に出ない性だから両親に申し訳無かった
しかしこの罪深く汚れた時代には、
真のサンタのプレゼントをもらえるような
汚れの無い心を持った善き子供は少ない。
そんな罪深き子供に、
偽のサンタを演じる親もまた罪深い。
二つ上の兄貴が、何故かプレゼントのお礼を親父に言っていた。
親父も俺の方をチラチラ見ながら「ああ、うん…」と曖昧な返事していた。
家の煙突が石油ストーブ用の細いのだったので納得した。
それを見てた親子が「駐車場が少ないから、サンタさんも今は公共の乗り物を使うんだよ」って教えてた
good job!!
「私」が「義父さん」と呼ばれたのかと。
12歳の癖に旦那と子供がいるのかと思った。
むぅ・・・
最初
妻と旦那に娘が駆け寄る
その娘と妻が一緒に寝る
回想中に妻の父が来る
一緒にそれぞれの娘の……12の娘を持つ母親がサンタを信じてる、だと?
となるのかこの場合は
全くその通りだけど、本文の意味を理解したことそのものに感動出来るのは、残念だが、あなたと※1ぐらいであろう。
中学の時、強がって欲しいって誰にも言えなかったポケモン銀が枕元にあったとき、
やっぱりサンタさんはいるって思った。
今はポケモン廃人の彼氏がいて幸せです。