855 :本当にあった怖い名無し:2012/07/01(日) 19:09:18.34 ID:Unmjr18p0 親戚のおじさんの話。
彼は肉を食べない。
菜食主義者な訳ではなく、ただ単に好きではないだけだと言う。
その証拠に魚は好物でメザシや一夜干し等の干物は食卓に欠かさない。
秋刀魚の時期になるとさも旨そうに2本は平らげる。
なぜ肉が嫌いなのか?と聞いた事がある。
話してもいいがお前も肉が食べられなくなるかもしれないぞ。という答えが返って来た。
そんな酷いトラウマがあるのかと内心怯んだが
何の事は無い。昔、おじさんが結婚するよりも以前、屠殺場で働いていたのだと言う。
毎日家畜を解体していて気持ち悪くなったのか、それとも現場の杜撰な衛生管理を知っているので食う気になれないのか。
何だそんな事かと口にすると
いやそうじゃないんだ。とおじさんは何とも言えない顔をした。
屠殺する所から解体する所まで一通りの事はやった。
そして毎日毎日牛や豚を殺しては解体するを繰り返してるとな、
そこでおじさんは言葉を区切り、煙草に火を着けた。
ちょっと頭がおかしくなって来るんだ。いや気が狂うって訳じゃないんだ、物の見方が変わると言うか考え方が変わると言うか。
ふうと煙を吹き出しておじさんは続ける。
人と会って話をしてる時でもな、相手の解体法を考える様になって来るんだ。まぁ一種の職業病だな。
ここを殴れば一発で死ぬなとか、関節のこの部分に刃を差し込んで捻れば切り離せるなとか
あぁこの人は太ってて食べられる所意外と少ないなとか、この人は痩せてて肉が固そうだなとか。
無意識にそう相手を見る様になって来る。
その頃に今のカカアと知り合ってな、こりゃマズいってんですぐ仕事辞めたんだ。嫌だろ?これから嫁にしようかって相手の解体法考えてちゃ。
そりゃ確かに嫌過ぎる。
まぁそれだけが理由じゃないんだがな。とおじさんは続けた。
それまでは解体法考えるだけで済んでたんだが、ほれ、うちのカカア今でこそ太ってあんなだが当時はスラっとしててなぁ
うっかり旨そうだなと思っちまったんだ。
そう言っておじさんは短くなった煙草を灰皿でもみ消した。
コメント一覧
どんなキレイな仕事だって、上流にさかのぼってみりゃあ目にしたくないことだってあらぁさ。
たとえば中国の縫製工場でメチャクチャな薄給で仕事してる女たちなんて、現代の「女工哀史」だぜ?
でもそんなの想像しないでユニクロの服買ったって良いだろ。
話がズレちまってすまんが。
まあいろんな仕事があるし、いろんな感性があるし、しょうがねえわな
自分が生きやすい道を行けるなら、そうしたほうがいいってことだな…
俺は獣を捌いたことはないけど、マッチョの広背筋とか三角筋うまそうだなー
やっぱ大腿四頭筋は最高なのかな〜と思うときあるよ
女は柔らかいけど食うとこ少なそう
意味がちげぇよクソ野郎
とか言って想像力の無いDQNとかは嫌なんだろ
おっさんのネタ一つ潰したなw
毎日解体してるとそういう思考になる人は多い。
自覚はしてたが娘がうまれて解体方法考えた自分が怖くて情けなくて転職した。
肉は食えるが刃物はカッターも持てなくなったし酒も辞めた。
今は経理畑だが数字が並んでると計算したくなる。
車のナンバーとか大好き。
あの4桁の数字を四則演算だけを使って10にするって言うちょっとした頭の体操がある。
結構楽しいがたまに「7000」とか不可能なのが着て萎えるw
「内臓、筋繊維、骨の中が綺麗な人こそが美人だ!って意味かな」って思う
人の子供捌いてるのと同じに見えて気持ち悪くなった。