860: おさかなくわえた名無しさん 2005/10/24(月) 13:52:07 ID:l5WgHA+L
友人が公園でギターの野外演奏をしたときの話です。演奏を終えて、おひねり入れの紙コップの中身を財布に入れ、荷物をまとめて
駅に向かって歩き出した時、公園住人(ホームレス)のおじさんが近づいてきて
言いました。
「近くに女が住んでいて、会いにいきたいけど小銭がなくて。電車賃かしてくれない?」
電車賃貸して、というのはお金をせびりたいときの常套句で、もちろん返してもらえることは
ないのですが、友人もそれを知っているので無視するだろうと思っていたら、
「いくらいるの?」「240円?」とか会話しながら、財布からおひねりでもらった小銭を数えて
渡してあげました。
それから友人がおもむろにおじさんの肩に手をおいて、「女には気をつけなさいね」
「それからね、あなたは今はそういう生活をしているけど、いつまでもそういう人生じゃ
ないからね。日本刀を作るところ、見たことある? 熱い火で焼かれて、冷たい水に
入れられて、また焼かれて、繰り返しますね。でも最後に立派な刀になる。
あなたも、いろいろあるだろうけど、最後にはよくなる」
そして、じゃあね、といって立ち去りました。おじさんは、ポカーンとその場に立って
見送っていましたが、やがて走り寄ってきて、「いい話を聞きました。そんな話をはじめて
聞きました。ありがとうございました。ありがとうございました・・・・」
おじさん、なみだ目でした。
ちなみに友人は外国人です。外国人から日本刀の作り方で説教されるとは、おじさんも
めずらしい体験したと思います。
コメント一覧
まともな定職に就くには最低でも住所が必要
日雇いなどで苦労して金を貯めても、保証人がいないとアパートも契約出来ない
支援してくれる団体もあるけど、たどり着けるかがキモ
一度落ちると這い上がるのは大変だから、気ぃつけなはれや!
この豊かな日本でホームレスやってるような奴は、誰にも助けてもらえない、誰からも見捨てられてしまうような人間関係しか作ってこなかった、最・低・人・間の、成れの果て。
中にはそうでもない奴もほんの少し混ざっているけど、そういうまともな奴はホームレスプチ体験コースで終了し、すぐに社会復帰している。