697 :本当にあった怖い名無し:2007/05/22(火) 04:19:53 ID:0TxrAW3B0
オレって出張マッサージを生業にしているのだけど、
10何年か前、名前を言えば誰でも知ってる会社の会長さんのお宅に、仕事でお伺いした時の事。
いつもの様に呼び鈴を押して返事を待っていた所、
絣?の着物を着たお手伝いさんが門から出て来て、
手招きをして「こちらの居間へどうぞ」と居間に通され、ソファに腰掛けていた。
するとそこの奥様が来て、ビックリした様子で「どうやって家に入ったの?」と聞いてきたので、
「お手伝いさんに案内されましたが」と言ったら、「家にはお手伝いは居ない」ときた。
こういう感じの人でしたよと説明した後、奥様がいきなり「ああ・・・また出たのね~」。
死んでも尽くしているお手伝いさんに感動してしまった。
706 :697だけど:2007/05/22(火) 15:54:02 ID:0TxrAW3B0
お手伝いさんの幽霊の後日談です。
あの後で、そのお宅の旦那さんが奥様からお手伝いさんの話を聞いて、
「まだ逝ってないのか、解った」となり
お手伝いさんが眠る墓地に赴いて、墓前に線香と花を添えてから、
「もう向うに逝きなさい。お前は充分に働いてくれたじゃないか」
との言葉をかけて、墓地を後にしたのでした。
次の日の夜中、旦那さんの枕元にお手伝いさんが正座して、
「お坊ちゃま、お世話になりました。これからアチラに参ります」と頭を下げて消えたそうです。
その話を後で奥様から伺い、「もう出ませんよ」と言われたときは、
一抹の寂しさを感じてしまいました。
死後の世界があるのかどうだか判らないけど、人の思いはこの世に残るものですね。
コメント一覧
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なかなか思いだぜない奴がいるとしたら、それはたぶん市松です。
主の言葉でやっと納得して成仏した、と。
死を納得しないと成仏できない的な話よくあるから。
うへぇ
「性的」じゃなくて「生業」=「なりわい」
性的なことばっかり考えてないでちゃんと読めw