昨夜、仕事の関係でガラの悪い繁華街として知られる某地区で飲み食いしていった。
ガランとした店内に、客は当方らだけ。
そこに不良外人風の人々が入ってきて、「ジャパニーズ、俺たちとスモウ・レスリングをしないか」などと言う。
関わりあいにならん方が賢明だが、酔った先輩が挑み、やられてしまう。
先輩に怪我がないか駆け寄ると、外人が「次はお前だ」のようなことを。
酔って夜の街でケンカなど、こんな馬鹿馬鹿しい話はない。
しかし挑んできた外人は結果的に、当方の小外刈のまえにひっくり返った。
その後、違う外人もかかってきたが、当方の大内や掬い投げの前に全員散った。
当方、ここ数年は仕事にかまけて、まともに柔道の稽古などしてこなかったんだが、やればまだどうにかなるんだなあと。
外人の力は確かに強かったが、素人ゆえ力の使い方を知らない。
「勇敢な青年だ。だが何も学んでいない 」(ドゥークー伯爵)の語をリアルで使う日が来るとは、まったく思わなかった。
「ジャパニーズ・ジウジツ!」と当方を見る外人。
そこに当方が問う。
「国はどこだ」
「USA」。
当方はそれを聞き上衣を脱ぐ。
その下のTシャツに、エイブラハム・リンカーンの顔がプリントされている。
「自由と民主主義の父、偉大なるレスラー、私はすべて彼に学んだ。君たちの国の英雄に」
「Oh…」
「アメリカのどこの州だ」
「ニューハンプシャー。知ってますか?」
「オフコース。偉大なるニューイングランド。君らの父祖が150年前、青い服を着て自由と民主主義を守った。そういう誇りあるステイツだと知っている」
「Oh、oh…」
その“不良外人”らと当方は、その後、あたたかい握手をして別れた。
北部人はやはりいいやつらだ。
その象徴たるエイブラハム・リンカーンの魂が、ガラの悪い夜の街に、あたたかな人間同士の、精神の交流を生んだのであった。
以上、「これは事実談であり、この男は実在する」。
いやマジで。
ガランとした店内に、客は当方らだけ。
そこに不良外人風の人々が入ってきて、「ジャパニーズ、俺たちとスモウ・レスリングをしないか」などと言う。
関わりあいにならん方が賢明だが、酔った先輩が挑み、やられてしまう。
先輩に怪我がないか駆け寄ると、外人が「次はお前だ」のようなことを。
酔って夜の街でケンカなど、こんな馬鹿馬鹿しい話はない。
しかし挑んできた外人は結果的に、当方の小外刈のまえにひっくり返った。
その後、違う外人もかかってきたが、当方の大内や掬い投げの前に全員散った。
当方、ここ数年は仕事にかまけて、まともに柔道の稽古などしてこなかったんだが、やればまだどうにかなるんだなあと。
外人の力は確かに強かったが、素人ゆえ力の使い方を知らない。
「勇敢な青年だ。だが何も学んでいない 」(ドゥークー伯爵)の語をリアルで使う日が来るとは、まったく思わなかった。
「ジャパニーズ・ジウジツ!」と当方を見る外人。
そこに当方が問う。
「国はどこだ」
「USA」。
当方はそれを聞き上衣を脱ぐ。
その下のTシャツに、エイブラハム・リンカーンの顔がプリントされている。
「自由と民主主義の父、偉大なるレスラー、私はすべて彼に学んだ。君たちの国の英雄に」
「Oh…」
「アメリカのどこの州だ」
「ニューハンプシャー。知ってますか?」
「オフコース。偉大なるニューイングランド。君らの父祖が150年前、青い服を着て自由と民主主義を守った。そういう誇りあるステイツだと知っている」
「Oh、oh…」
その“不良外人”らと当方は、その後、あたたかい握手をして別れた。
北部人はやはりいいやつらだ。
その象徴たるエイブラハム・リンカーンの魂が、ガラの悪い夜の街に、あたたかな人間同士の、精神の交流を生んだのであった。
以上、「これは事実談であり、この男は実在する」。
いやマジで。
コメント一覧
数十年後は牛しかいなくなるとか
品種:ホモスタイン
ヘェ~ヘェ~ヘェ~
80ヘェ~頂きましたっ
連発するとなんというか