コピペ運動会

今思うと単なる親切だったのか、当時は怖かった思い出。
バス停から降りて自分のマンションへ歩いていると、
裏から男性が近づいてきているのに気づいた。
男性は一つ前のバス停で降りた人だった。
なんで手前で降りたんだろうと思いつつオートロックの玄関を開けた。
一度開けるとしばらく閉まらないため男性は私の少し後に続いて
するっと入ってきた。
エレベーターはとても狭く、見知らぬ男性と2人で乗るのも
気が引けたのでエレベーターに背を向けそこから離れた
エントランスの隅で携帯をいじるフリをして後で一人で乗ろうと思った。
男性はエレベーターに乗った後無言でずっと扉を開けていた。
親切だと悪いので「どうぞ行って下さい」と声をかけ
エントランスを出て数分時間をつぶしまた戻ってきた。
…まだエレベーターの扉は開いていた。
（なんで？）驚いて固まってる私に
男性は無表情で「乗りませんか？」と言った。
「けけっ結構です」とビビリまくってそのまま友達の家へ逃走。
その日は何となく帰れなかった。心配した割にその後何も無かったが
激安マンションで深夜にメタルバンドの練習をする馬鹿とか
色々あったので長くは住まなかった。