徒然草116段
寺院の号、さらぬ万の物にも、名を付くる事、
昔の人は、少しも求めず、たゞ、ありのまゝに、やすく付けけるなり。
この比は、深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし。
人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。
何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。
訳
お寺の名前や、その他の色々な物にも名前を付けるとき、
昔の人は、何も考えずに、ただありのままに、わかりやすく付けたものだ。
最近はあれこれ考え、自分の賢明さを見せつけようとしているようで嫌味なものだ。
人の名前にしても、見たことのない珍しい漢字を使っても、まったく意味のないことである。
どんなことでも、珍しいことを追求して、一般的じゃないものをありがたがるのは、
薄っぺらな教養しかない人が必ずやりそうなことである。
寺院の号、さらぬ万の物にも、名を付くる事、
昔の人は、少しも求めず、たゞ、ありのまゝに、やすく付けけるなり。
この比は、深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし。
人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。
何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。
訳
お寺の名前や、その他の色々な物にも名前を付けるとき、
昔の人は、何も考えずに、ただありのままに、わかりやすく付けたものだ。
最近はあれこれ考え、自分の賢明さを見せつけようとしているようで嫌味なものだ。
人の名前にしても、見たことのない珍しい漢字を使っても、まったく意味のないことである。
どんなことでも、珍しいことを追求して、一般的じゃないものをありがたがるのは、
薄っぺらな教養しかない人が必ずやりそうなことである。
コメント一覧
http://unkar.jp/read/academy6.2ch.net/kobun/965285215
12 :ようこ[]:01/10/20 03:46
きっとサブタイトルをつけるとしたら、
「偽りの愛 関白第二夫人の赤裸々な告白」
こんな感じになるでしょうか。
赤裸々すぎて、途中でげんなり。泣いた。
どんな事が書いてあるか、軽く挙げてみましょう。
その1 ライバルの女が産んだ子が死んだ。女の家が火事で焼けた。
かわいそうでも何でもないわ。胸がすっとした。捨てられたそう
だけど、私の苦しみを思い知るがいいわ。
その2 祭り見物に行って、正妻の座席の正面にわざわざ陣取って、
たいまん勝負。私の方が愛されてるわよ、ということか。
その3 夫に女ができた場合、正妻にお悔やみの手紙を出すのが当時の
礼儀だったそうですが、散々正妻に対して嫌みな態度をとって
夫に愛されているのは私の方よ、と鼻にかけた態度だったくせに、
義理の範囲を超えて「分かるわ、私とあなたは同じ被害者、手を
くみましょう」といった自己中な態度を取った。正妻の方は、
礼儀ただしく平手打ちで退けている。
ほんとにこの人、私は愛されてるのよ、と、私は美人で才能があるのよ、
こればっかり。これだけ露骨にあれこれ書いてくれると、かえって腹たた
ないです。すがすがしいね。
息子の道綱くんは、当時の同僚から「無能」と言い切られている。本当よ。
曖昧にぼかしておきたいみっともない感情を、よくぞここまでしつこく
追いかけ、書き留めたものです。だって、世間から見れば、この人って、
すんごく恵まれた立場の人なのよ。しかも和歌の才能を認められて、宮中
へ歌を詠みに招待されるくらいの人。そういう恵まれた人がここまで書くか
ってね・・・、びっくりですよ、きっと。
ああ、私、分かるこの気持ち・・・って感激した人もいたろうし、こういう
事を書くのもありだ、って気づいた人もいたろうし。生々しい
感情があって、読む人を揺さぶりますよね。
15 :名無氏物語[]:01/10/21 22:16
>>12
ホントこの作者って性格悪いですよね~。
狂言自殺ならぬ「狂言出家」とかも何度かやらかしてるし。
だんなや愛人の悪口いってる暇があったら
子供の教育をちゃんとしとくべきだった。
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なお兼家への恨み言を綴ったもの、ないし復讐のための書とする学者もあるが、
今西祐一郎は、作中に兼家の和歌が多数収められていることなどから、
兼家の協力を得た、宣伝のための書ではないかという説を唱えている。(Wikipedia)
暴露する側、される側の売名という意味でも、現代に通じるものがある。
これプリントアウトして貼っとこうと思う
おめでとう!
おめでとう!
がんばれよとーちゃん!
おめでとう。
確かに生まれたら脳内がお花畑になるだろうから賢明な判断だなw
俺はたぶん大丈夫なんだが嫁がヤバそうな名前を考え始めてるんだ
いろいろがんばるよ