コピペ運動会

昔、田舎の県庁で防災の仕事をしていた頃、俺たちはマスコミの殺到を「二次災害」と呼んでいた。
事実を伝える彼らの仕事も重要だとわかっているからケンカはしないが、正直、超多忙で人手の必要な災害時には仕事の邪魔だった。

休日でたまたま人の少ない日に山火事発生の通報を受けたときは、上司や同僚を呼び出したり消防本部に確認を取ったり自衛隊駐屯地に念のため連絡を入れたり、やるべきことが山のようにあるのに、山火事についてのマスコミからの問い合わせ電話が殺到して非常に困った。

ちなみに「三次災害」というのもあり、それは政治家や国のお偉いさんの視察のこと。
貴重な人員をそちらに割かねばならず、組織として災害対応能力が著しく低下してしまった。