コピペ運動会

機密を漏らしたということが咎められるには
その情報（ビデオのファイルなど）がそれ相応
（鍵の掛かるキャビネットに保管されるとか
厳重な管理下に置かれているなど）の取り扱いが
なされているべきで，適当に保管していたことが
あきらかになった今回の場合は，被告を機密漏洩で
攻めるのには初めからムリがあった（そもそも
そんなファイルの扱いではビデオ内容が機密とは
呼べない）．

一方，業務として撮影したビデオの著作権は
その主体（海上保安庁）にあるので勝手に
youtubeなどに流すと公衆送信権の侵害になる
（これは明らかに成立する）．

実は，検察は機密漏洩で攻めきれる状態になかった
のに，公衆送信権の侵害で被告を責める手段を
とらなかったのは（担当検察官の）失敗だ

と，事件直後に著作権を専門にするうちの嫁が語っていた．
（検察官がわざと起訴猶予に済ませるために，機密漏洩
の方針で書類を作った可能性はある）