腰痛めて病院いったらウォーターベッドみたいなんに寝かされたについたコメント

12  名前::2011/03/31(木) 01:37:19  ID:V7WeBTEt PCからの投稿
爺さんは強くなる振動とは反比例して
弱く、弱くなっていく意識の中で
彼のいままでの人生の走馬灯を
只々、見つめていた。

幼少のころの優しかった父と母
小学生のころの友達たちとの楽しい遠足
喧嘩して泣いて帰った夕日に沈む街
中学卒業の姿を見抜ぬままに旅立った母
友も家族もいない東京のアパートの部屋で泣いた日
辛い仕事と優しく接してくれた仕事場の先輩
初めてできた彼女と、初めての夜
別れと絶望
酒と賭け事に溺れる日々
そんな自分を救ってくれた妻
幸せな家庭を持てた喜び
子供たちの巣立ち
娘の結婚式で不覚にも泣いてしまった自分
妻との別れ•••••••••









看護婦が慌ててウォーターベッドを止めた時には
もう、爺さんは息絶えていた。
しかし、激しい振動の中で死んでいったはずなのに、
爺さんの顔は、それはそれは
とても安らかな死に顔であった。
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