涙でモニターが見えませんについたコメント

8  名前::2008/12/19(金) 08:14:40 
「やめろ!その娘に近づくな!」
聞き慣れたTの声が響き、僕は反射的に後ずさってしまった。
「破ァアアアアッ!」
Tの雄叫びと共に、右手から閃光が走り、僕とミナを包み込む。まばゆい光の中、僕は目を閉じた。
そして光が消えた時、僕の目の前のミナの姿も消えていた。
「君にミナが取り付いていたのはわかっていたんだが、まさかこんな事になるとはな。俺もまだ修業が足りないな…」
いじめと称して数珠で僕を縛ったのも、背中に人型の紙を貼ったのも僕を守るためだったらしい。 
「ミナが既に死んでいることを君に知らせたくなかった。ただ、死んでなお君についていたミナの気持ちもわかってやってほしい。」
そういってT君はより自分しか写っていないプリクラを差し出した。
そこに写っているべきミナの姿はどこにもなく、なぜかTの所には僕の名前が書いてあった。
最愛の人の死を知り、僕は人目を気にする事なく泣いた。

これが僕とTさんの本当の意味での出会いだった。
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