この寒い冬をホットにしてくれる無政府主義者からの熱い投稿がやって参りましたについたコメント

15  名前::2011/10/26(水) 18:08:41  ID:eguNnlHq PCからの投稿
こんなのもありますよ。

 野田政権が南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊の施設部隊を派遣する方針を固めたと報道されている。私は、政府の対応がやや前のめり過ぎないかと危惧を抱いている。首都ジュバには治安上の問題はないとしても、自衛隊を派遣するということは、軍事介入という面が否めない。
 南スーダン独立は、抑圧された民族の解放というだけでなく、石油資源を巡る欧米やイスラエルの思惑によって実現した面もある。ここに自衛隊を派遣することは、たとえ「道路整備などを担う施設部隊」という名目であっても、やがてアフリカ諸国に警戒心を抱かせるおそれがある。
 私は、ロシア革命に干渉した、一九一八年のシベリア出兵とそれに続く尼港事件を思い出す。あの時も日本は「国際社会の要請」に基づいて軍隊を派遣したが、やがて巨額の予算と多数の人命を無駄にしたあげく、国際社会で孤立して凄惨なロシア国民の報復を受けたのである。
 国際連合は、残念ながら、先の大戦の戦勝国である英米仏の国益を代弁する面が強い。安全保障理事会に常任理事を送っていないアフリカの民衆が信頼を寄せているとは限らない。むしろ、長年植民地として支配されてきたことへの怨念が強い。怖いのは、日本人に免疫のない風土病だけではないのである。


大学講師 寺田誠知 (岐阜県各務原市 62歳)
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