文体模写してくださいin文芸書籍サロンについたコメント

9  名前::2013/02/02(土) 01:51:04  ID:6s92qR0D スマートフォンからの投稿
その朝目覚めるまで、僕は不安な夢を見ていた。どんな夢だったかは覚えていないけれど、ずっと不安を感じていたことは確かだった。
目を覚まして僕は、自分の身体を見た。僕は、一匹の、大きな毒虫になっていた。
安物のナイフの柄のような不気味な光沢をした、かたい殻を下にして、僕は仰向けに寝ていた。少し頭をもたげると、丸く膨らんで、固い節のある、褐色の腹が見えた。
やれやれ、困ったことになってしまった、と僕は思った。
僕はもともと、心地よい朝が好きだった。
朝にはルイ・アームストロングのしゃがれた声を聴きながら、感じのいいカップでアールグレイを飲みたいほうなのだ。
僕は毒虫の身体を起こして、サイドテーブルのペリエを一口口に含んだ。そして、僕は射精した。
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