自転車についたコメント

16  名前::2014/02/17(月) 02:14:24  ID:66LUkb5B PCからの投稿
文章の練習と思って書き換えてみた

うちの地元は昔から自転車泥棒が多い。私の妹は三年前、買ったばかりの妹の自転車を盗られてしまった。ところがこの間、置いていた駅とは全く別の駅前で見つかったと、警察から電話がきた。
 妹はもう新しい自転車を買ってもらっていた。「なんで今頃見つかるの?」とぶつくさ言いながら、父の車に乗って引き取りに行った。
 その後しばらくして、父だけ先に車で帰ってきた。「お帰り、妹は?」と、声をかけると、妹は見つかった自転車を漕いで帰ってくると言う
「間違いなくあいつの自転車だったよ」
「そりゃ防犯登録してたし」
「んや、それじゃなくて」
聞けば自転車が、妹が無くした日とまんま同じ状態で帰ってきたそうだ。
自転車につけた防犯シール、反射シール、かかれた名前、かごに入れたままだった、折りたたみ傘までそのまま帰ってきたらしい
「それにもし盗んだやつが三年も乗ってたら、傷つくだろ。新品同様、きれいなんだよな」
と父は首をひねる。
父はオカルト知識はない。しかし、「動くものは何でも自分で直せる」ような人だ。
多分、父の言う通りなんだろう。

「ただいま」
妹が返ってきた。詳しく話を聞いてみたかったが、妹は、「もうふらふら」と言うなり、ベッドにもぐると寝てしまった。まだ日は高いのに。3駅先の警察署から自転車で走って来たら疲れるかもしれないが、普段の元気な妹からすると異常な行動だ。
 家の窓から見える妹の自転車は、私も見覚えがあるような気がするが、よくわからない。
 三年前、私は母の中古の自転車を漕いで学校に通っていた。でも妹は中学進学のお祝いに新品の自転車を買ってもらったのだ。私はピカピカの自転車がうらやましくて悔しくて、でもその気持ちを押さえつけるために、妹の自転車をなるべく見ないようにしていた。だから妹の自転車をよく覚えていないのだ。
 しかし、自転車と一緒にあったという折りたたみ傘はまさしく私のだった
 玄関に置かれた折りたたみ傘の名札には、かすれた私の名前の上から妹の名前が書いてある。私はその傘を気に入っていたので、妹の物になった時、取られたような気がしたのを思い出した。
 持ってみた。何故か粉っぽい感じがする。傘を開こうと留め金をほどき伸ばそうとした。しかし、柄がぼろぼろにさびていて開かなかった。
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