夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。についたコメント

19  名前::2009/05/27(水) 11:22:25  ID:B5AXoydB PCからの投稿
多分こういう意味だと思うよ


夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。
足が異様に細くバランスが取れないのかぷるぷると震えている。
同じように手も木の枝のように細く、真っ赤なハンドバッグをぶら下げている。
はあはぁと何度もため息なのか呼吸なのか分からない息を吐き、
僕に聞いているはずなのに視線はまったく違う方向を向いている。
女「あ・・あの。どちらへ・・・?」
やばい人っぽい。
僕は早く答えて立ち去ろうと思った。
僕「春日谷町1-19-4-201」
女「・・・・・・」
そこは僕のアパートの住所だった。
部屋番号までぴったりと合っていた。
僕「し、知りません」
僕は関わり合いたくないと本気で思い、そう答えた。
すると女はゴキッと腰が折れ曲がるほどにおじぎをして、
またふらふらと路地の奥へと消えていった。
女「超こぇえ…」
僕はわざわざ遠回りをしてアパートに戻ってきた。
部屋のカギが掛かっているのを確認し、さっさと開ける。

サッチー「ミッチーを教えてください」
真っ暗な部屋の中から声がした。
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