891:本当にあった怖い名無し :2008/12/16(火) 19:11:38 ID:Fi29jmqt0
結構前、家に黒い人の形のようなやつがどっかで拾ってきてしまったのか住み着いてしまった。
積み上げたものは倒すわハンガーにかけてる洋服を落とすわ勝手にトイレの扉あけたりとイタズラばっかりしてくるやつで、
まあ大した害も無いし大丈夫だろうと思っていたのだけども
一度包丁を動かされて手を切ってしまったときがあった。
それまではしょうもないことばかりするやつだと思っていたのが、
少しだけ恐怖の対象になってしまった。
もしかしたらコイツは俺に油断させておいて殺す気なんじゃないかと警戒するようになった。
俺はある日体調を崩して寝込んでしまった。
あまりのしんどさに熱を測ると40度近くあって、メールで誰か友達を呼び出そうにも
携帯はベッドより遠い場所にあって、もう起き上がる気力も無くて。
ふと足元に黒いアイツがいて。やっぱり殺す気だったのか。
俺はコイツにとり憑かれて死ぬのかってぼんやり考えてた。
でもそんな考えはすぐにどっかに行った。
明らか黒いアイツは部屋をウロウロしていて焦っていて、俺の様子を必死に伺っているのがなんとなく分かった。
「おまえじゃねえのかよwww」ってかすれた声でつっこんだ。空元気だったけど。
がこ、って音がした。何かが落ちた音だったから手を伸ばして必死に探った。
携帯だった。
俺はすぐに友達に電話をかける。「助けてくれ」って言うつもりが声が枯れてでない。
友達はイタズラ電話してくんなよwって笑ってる。どうしようってなってたときに
『うあ゙あ゙あ゙あ゙!!』って声が俺の部屋全体に響いた。アイツの声だと思う。
その声にびびった友達が家までかけつけてくれて俺はなんとか助かった。
相変わらず黒いアイツはいるんだけど、今でも人がトイレ入ってると扉開けてきます。
いったい何がしたいのかわからん。