133 名前:名無し三等兵[]投稿日:05/01/20 13:19:58 ID:F+8WrUWi
呉海軍墓地でお会いしたおばあさんのお話。
軽巡洋艦神通の慰霊碑を一生懸命掃除しているおばあさんが居ました。
私が、「こんにちは、寒いですね。」と挨拶すると、ものすごいチャーミングな
笑顔で、「ああ、こんにちは、さむいねえ。」と答えてくれた。
時間があったので、一緒に掃除の手伝いをさせてもらった。
その時にそのおばあさんから聞いた話。
神通には、おばあさんの初恋の人が乗艦していた。
相手には、おばあさんの気持ちを伝えられないままだった。
あの時自分の気持ちを伝えられなかったのが、今も苦しい。
最後に
「私はね、もうすぐお迎えが来ると思うけど、今からとても楽しみなんよ。
あの世に行って、あの人に会ったら、ホントは私あんたの事が大好きじゃったんよ。
と言うの楽しみ。でもね、あの人は若いまんまで、私はこんな、しわくちゃのおばあさんじゃあ、
笑われるかもしれんねえ。」
と笑いながら話してくれた。
不覚にもお話を聞きながら涙が落ちた。
そしたら、おばあさんが笑いながら、
「ええ若い者が、めそめそしんさんな。
昔の男は、親の死に目に会っても泣かんかったんよ。しっかりしんさい。」
と言ってくれた。
自分の生き方を考えさせられる出来事だった。