14 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2012/01/28(土) 23:14:19.11 ID:X/wMHGvU0
小話みたいなもんだけど、俺の大学での先輩の話。
ある日部室の前で別の先輩B♂と立ち話してたら、先輩A♂が息切らして走ってきた。
AさんはBさんに
「よお。すまんが俺は逃げてる(だから部活は休むという意味だと後で知った)」
と苦笑いしてみせて、そのまま走り去った。
そのあとから痩せた長身の女子(C子とする)が綺麗なフォームで走ってきた。
Bさんが「やめとけ。見苦しい」と声をかけると「なんでよ、ほっといて」ときつい返事があって、
その女もそのまま走り去った。
「あれはなんですか?」とBさんに聞くと「Aの元カノ」という答え。
Aさんは別の女子大のC子と付き合っていたのだが、C子が2股も3股もかけるので
怒って別れたのだそうだ。
復縁を持ちかけられても拒否、携帯も着信拒否、住所は詳しいとこは教えてないということで
C子がたまに女子大からうちの大学にやってきて、物理的にAさんを追い回すようになったとのこと。
学生が多いから普通は出会わないのだが運悪く見つかるとさっきのような追いかけっこが
始まるのだそうだ。
「むこうも学部もサークルも知ってて待ち伏せしてるからな。C子は元陸上部だからAも必死よw」
「そんな・・いいんですか、助けなくて」
「滅多に捕まらんってw」
別れ話をしていたころのAさんは気の毒なくらい凹んでいて元気がなかったが
C子の正体を知ってさらに追いかけられるようになってからだんだん元気になっていったそうで
そういえばさっきも颯爽と全力で逃げていた。
俺はその追いかけっこは1度しか見られなかったが、話では3回か4回やって、
Aさんは地の利を生かして隠れたり振り切ったりしてついに逃げ切ったとか。
あるとき「最近、走り女さん来ませんね」ときくと「学校やめて○○県に帰ったわ」
と嬉しそうにAさんが教えてくれた。