49 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:2015/10/29(木)23:23:38 ID:p2G
私がまだ小学生だった頃。
祖父母の家に遊びに行っていた時、ちょうど一日だけSLが復活して走ることになった。
近所の空き地から見ようということになり、
祖父は「カメラを探してから行く」と言って私と姉が先に行って待っていた。
だけど祖父は間に合わなくて、SLが空き地を通り抜けた直後にカメラを抱えて走ってきた。
私はSLを見たはずだけど、その時の祖父の残念そうな顔の方が印象に残ってて
正直SLのことはあんまり覚えてない。
祖父の足元はいつも履いてるつっかけだったことも覚えてるのに。
祖父のことが大好きだっただけに
そのことに対して私と姉だけが先に行ったせいで祖父はSLを見られなかった、
大好きなおじいちゃんに申し訳ないことをしてしまった、とずっと罪悪感を覚えていたんだけど、
よく考えたら祖父はSLなんて何度も見たことあるはずだし、
むしろ仕事の都合でたくさん乗ったこともあるはず。
(実際一緒にいたはずの祖母と父母は「何度も見たから別にいい」と見に来なかったし)
あの時祖父は自分がSLを見たかったわけじゃなく私と姉に見せたかったんだということ、
そしてカメラはSLそのものじゃなく
私と姉がSLを見た、という記念の写真を撮りたかったんだということに最近急に気が付いた。
祖父は十年くらい前に亡くなってしまって、
楽しい思い出もたくさんあったのにこのことがずっと心に引っ掛かっていたから
私の勝手な想像ではあるけど少しだけすっきりした気がする。
コメント一覧
半日程、正座していてください
本人乙
オイラの名言だよ\(^^)/
おさるさんだよ
正座してきました!